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「毎年4月の29日(みどりの日)に、『野田藤ウォッチング』ちゅう、野田の藤を見て回るスタンプラリーを行ってますねん。そしたらね、例年、藤の花の咲き具合が芳しくなかったのやけど、何と今年(2004年)だけはえらい満開やったんですわ!しかも、この聖天藤だけが強烈に咲き誇っていたちゅうことでなぁ。こりゃひょっとすると、我らが阪神タイガース優勝の前触れやったのちゃうかぁ、と、のんきに思てますねんわ。」(爛漫の藤の写真)
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「わたし(高岡義全)は、昭和15年にこのお寺で生まれたんですわ。戦争んときは、山門を残してお寺が全部焼けてしもうて、京都の高尾に疎開せなあかんかったんです。ようやくお寺に戻って、昭和32年やったかな、忙しいご父兄のために保育所・和光園を境内に設立させてもらいました。昭和42年にはそこの園長になりまして。現在は、200名を越えるわんぱく盛りのお子さんお預かりして、若い保育士の皆さんに交じって、えっちらおっちらと悪戦苦闘する楽しい毎日ですな。」
「さて、皆さんは『聖天さん』って知ってはります?正式には「歓喜天」と呼ばれる珍しい仏さんで、うちのお寺のご本尊さんですわ。非常に強いお力を持った仏さんでしてな。昔から、商売される方を中心によう拝まれており、「聖天はんのおかげで事業がうまくいったわ」なんて言う人も多くいてはります。子宝や人間関係の円満にも大層ご利益があるんでっせ。」
「また、ここは「浦江」と呼ばれていた淀川の湿地帯で、かきつばたの名所としても知られてたそうですわ。そんな由緒あるこの了徳院を、なにわの清涼剤にしたろ思うてます。生きてて嫌なことがあったり、ちぃと疲れたわぁ思いはったら、ぼけぇっと境内を散歩してみたらどないやろ。そして、頼もしい聖天さんにお祈りして、気ぃ向いたら、この住職になんぞ話しかけたって下さいな。」(談)
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名称: |
如意山 了徳院
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所在地: |
〒553-0002
大阪府大阪市福島区鷺洲2-14-1
TEL: 06-6451-7193
FAX: 06-6453-0337
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アクセス: |
・地図は左図を参照
・JR福島駅を出てすぐの「聖天通商店街」をまっすぐ、駅から徒歩7分
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インターネット: |
メール: こちらをクリック
ウェブ: www.monk-forum.org/ryotokuin |
宗派: |
東寺真言宗(大阪宗務支所) |
住職: |
高岡義全 |
札所: |
・摂津四国八十八ヶ所霊場第4番
・大阪四不動北方霊場 |
ご本尊: |
大聖歓喜天/十一面観世音菩薩 |
ご縁日: |
・毎月1・16日(聖天さんの縁日)
・毎月28日(お不動さんの縁日) |
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了徳院は、開山年代は詳しく分かりませんが、江戸時代の1736年に再興された東寺真言宗のお寺です。『聖天さん』と呼ばれ皆さんに親しまれてきました。聖天さんは、お寺のご本尊で聖天尊(十一面観音菩薩)の愛称です。当時、この一帯は浦江と呼ばれており、海岸地帯になっていました。聖天さんは、この海で漁師に引き上げられたと伝えられています。
この聖天さんは、強力なお力で皆さんに手を貸してくれる有難い仏さんで、商売繁盛や恋愛成就を願って、商売人や水商売の関係の方を中心に篤い信仰を集めてきました。境内には聖天さんをはじめ、不動明王などご利益のある仏さんがたくさんまつられています。
また、浦江はかきつばたの名所で、江戸時代には聖天参りとして、お寺とお花を楽しむ参拝の方で賑わいをみせていたそうです。かの松尾芭蕉も門弟の保川一笑の招きで訪れ、
「かきつばた 語るも 旅のひとつ哉」
と一句残しています。境内には、そのかきつばたに囲まれて句碑が立っています。
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JR福島駅からお寺までの商店街は、『福島聖天通商店街』と呼ばれ、今は『売れても占い商店街』として色々と面白い企画をしています。毎週金曜には、四柱推命やタロットなどの占い師を呼んで、商店街のあちこちで占いをしています。毎週、金曜になると若い娘さんが、商店街に集まって来てくれます。詳しくは、ここを参照。
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