#24.「聖天句会 No.19 〜プチ香道の巻        05年 11月の聖天カフェ

今回は聞香。香りを当てるあそびで、本格的に行うと「香道」になります。詳しくは去年行ったここのページを参考にして下さいな。
                                  モラ坊円瓢(MONKフォーラム)

みかんを囲んで和やかに句作




冬です。寒いです。みかんを囲んで和やかに句作を行っております。






思いのほか難しい「におう」という作業



じっくりと匂いを嗅ぎますが中々当たらない…。

思いのほか難しい「におう」という作業に、神経を集中させます。


簡単な道具立て



右が道具立て。簡単に行えますので、皆さんもぜひどうぞ。




主任お母さんのお茶




主任のお母さんがお茶を立ててくれます。


ほっとするひと時ですね。





第19回 聖天句会報
                  平成十七年十一月十九日
                  会場:福島聖天了徳院
                  指導:朝妻 力 主宰


★ 主宰特選 ☆ 入選(添削含む) ◎ 互選特選  ○ 互選入選

 主宰詠

智稔ひ摂晴 炉開や立つともなしに湯のけむり
智暁ひ摂晴 聖天の風にさとけき浮き紅葉
なひ摂晴  八人が寄りて香聞く冬はじめ
な摂晴   山茶花や在道と言ふ道しるべ

  稔ひ摂★  伽羅の香を聞くために脱ぐコートかな    中川 晴美
   稔ひ★ とろとろと小春日和をまどろみぬ       中川 晴美
   な晴★ 木漏れ日に透くる真つ赤な木の葉かな     小川ひさ子
 暁な晴智☆ 落葉掃く音軽やかに朱の鳥居         斉藤 摂子
  智なひ☆ 沈香のかざ聞き分くる冬はじめ        中川 晴美
   暁稔☆ 午下の陽に藤の黄葉の降り止まず       中川 晴美
   智摂☆ 陽に近き枝の蜜柑や照り映ゆる       宇佐美なほ子
   ひ晴☆ 秋晴のバレーコートにはづむ声        大藪 暁雪
   暁晴☆ 聖天の幟動かず冬日差す           斉藤 摂子
    晴☆ 電車待つコートの衿を立てながら       小川ひさ子
     ☆ 老夫婦憩ふ公園木の葉舞ふ          大藪 暁雪
     ☆ 来る年の予定を埋めておどろきて       中村 智子
     ☆ 蜜柑狩り頭上の大玉輝けり          長谷川 稔
   智晴△ 淀川に映れるビルや小春凪          小川ひさ子
    な△ 柿すだれ照りて高野に登る道         中村 智子
    稔△ 初物と聞きて飛び込む鴨蒸籠         中村 智子
    稔△ 柿日和露天湯に四肢のばしけり        大藪 暁雪
     △ 高野路の仏に照れる冬紅葉          中村 智子
     △ 車椅子押して集ひぬ小六月          大藪 暁雪
     △ 田仕舞の煙にしばし里思ふ          中村 智子
     △ 狛犬の背の構への反りて冬          斉藤 摂子
     △ 風にのり木の葉斜めに飛びゆけり       斉藤 摂子
     △ とおりゃんせ聞える歩道小六月        小川ひさ子
       小春日にパソコンにらむ和服の子       大藪 暁雪

                                以上

午後聖天カフェ。風炉から炉に変わったということで奥様が茶をたててくださる。カフェは聞香。伽羅・白檀・沈香を聞き、その後の出される香の名を当てよ!というものだがみごとに外れ。それにしても、カフェのためにこまごまと企画し準備してくれる長谷川夫妻にはいつもながら頭の下がる思い。
                                                                         
                          朝妻力(雲の峰主宰)

次回は十二月二十四日(第四土曜日)二時半〜。兼題「年の暮」「クリスマス」「寄せ鍋」「自由」。欠席投句可。皆様のご参加をお待ちいたしております。

                                  中川(雲の峰)
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