摩利支天の金沢・寶山寺と陸奥の黄金伝説(2016年7月)

円瓢よ ところで、面白い話があった。出張の際、日本三大摩利支天の金沢・寶山寺の辻住職に会ってきた。彼は先日、熊本に行ってボランティアをしてきたらしい。 東日本大震災の際は、宮城に坊さん仲間と行った。そこで素人仕事ながら、みなが安らげるプレハブ小屋を作ったり、高齢者に足湯をしたりし […]

結構東京で会ってるなぁ…四川の麻婆豆腐と中沢新一(2016年6月)

よう、空石! (土)は実際にMONKサイトも調節できたし(まだ「文句」の箇所が完全ではないが)、各ページの閲覧数からMONKのネット界隈での見え方もぼんやり分かってきたしで、作業も進んだように思う。実際に見ながらってのが一番早いわ。 四川のマーボーのぴりぴり感は凄かったな。確かに […]

「死を見るから生が見れる」は仏教のいろは;仏教は過激思想だ(2016年3月)

よう、空石!円瓢ですわ お主こそ気合の入った長文で楽しく読ませてもろたわ。ええよな、本の貸し借りから生まれる感想文で刺激し合える交流ってのも。これも仏縁。恐 らくは高校からではなく、遥か昔の前世からなのかも知れぬわ。俺の方もいま通勤時間など利用して、手持ちの文庫を総ざらい読書中な […]

戦争。沖縄辺野古の基地問題。(2016年3月)

円瓢よ これだけ書いてくれたら、貸しがいがあるというものよ。でも戦中派ってすごいやろ。 もちろん、ああして語れるのは彼らが成功したからというのはあるだろう。ただ、死地をさまよった恐怖体験は、おそらく平和な世に悪夢以外の何ものでもなく、それを振り払うために、死にものぐるいで働いたん […]

「昭和二十年夏、僕は兵士だった (角川文庫)」の読後感想(2016年3月)

よう、空石!春めいてきたで、首都圏も 表題の件。借りてすぐに電車の中で読み始めて今日読み終わった。考えさせられる本であり有意義であった。多謝。 最も印象的だったのは、やはり、どの戦争従軍者も、その後はずっと死者と同居する人生を送っているということやな。これは痛烈な事実や。忘れられ […]

もう少し沖縄の話題~空石の濃すぎる沖縄探訪(2016年2月)

円瓢よ 腰をすえて、仏教手帖を整理しようと思っていたが、元来の貧乏性で、いろいろ見たくなり、沖縄を調べておったが、これが実に興味深い。 話したかもしれないが、昨年知り合ったレンタカー会社の社長さんが、沖縄の歴史ガイドもされている方で、現地で1日観光ガイドに載っていない沖縄ツアーを […]

ウルトラマン脚本家の金城氏も沖縄を背負い、米国の戦争に情緒はない(2016年1月)

よう、空石! 佐野か。俺も多くは読んだことはないのやが、何か「透徹した怨念」のようなものを感じる取材をしよるな。喩えれば、暗闇の向こうからまじろぎもせずにじーっと光る二つの目を感じさせる。あれはプロの仕事やな。 そうか、中日がキャンプ地を置く場所やったのやな。「キャンプ」は「軍の […]

空石が読む沖縄戦と生死の分かれ目(2016年1月)

きのう佐野真一の「僕の村は戦場だった」を読んだ。佐野は結構硬派なジャーナリストで、好きでたまに読む。今回はちょいと空回りしていたが、テーマは重い。(空回りというのは、筆が回りすぎていたということ) 彼が訴えたかったのは1つだけ。沖縄戦では、中日がキャンプを張る読谷というところから […]

新年早々の「寺手帖」アイデアが進む(2016年1月)

よう、空石、照空くん!円瓢です 照空くん、先日は遠くから車をかっ飛ばして来てくれて本当に有難うございました。数年ぶりの照空くんおよび奥様との再会だったけど、その期間 を感じさせないトークができて大変楽しかったです。翌日からまたいつも通り精進されていることでしょう。くれぐれもご自愛 […]

年末・年始の「納地獄」&「地獄開」はだいたいこんな感じで計画される(2015年12月)

いよいよやな。 まずは直之姫と合流だが、そこで照空君のおおよその来名時間を確認して店を選んでくれ。オレはどのみち8時以降にしか行けないので。店の候補は、何軒か直之姫にメモを渡しているので、おぬしが決めてもらえれば。必ず電話は入れること。大晦日なので、込んでいたり、やっていない可能 […]

年末・年始の「納地獄」&「地獄開」に加わる、肉体的挑戦系初詣の毎年(2015年12月)

よう、空石円瓢です さて、年末の邂逅を手ぐすね引いて楽しみにしておる。ちなみに、例年通りの初詣登頂は今回は俺がコンセプトを決めて下記のように決定したので、参考までにご紹介。 ずばり、「来年は大山街道沿いにお邪魔するから、大山詣を身体で体験するために大山阿夫利神社に参ってご挨拶」と […]

「畏怖の念」を暴き出すのか可睡齋の火祭り(2015年12月)

円瓢よ 先日、瀧之坊との鎌八幡訪問から、静岡に飛び、可睡齋に泊まり、火祭りを見て、翌日には秋葉神社でまた火祭り。そして、袋井をぐるりを周り、あの極楽寺に行ってきた。 それで、ブログを更新しようと思ったが、うまくいかない。おぬしの力を借りたし。 前後するが、可睡齋は、1泊7000円 […]

原初の「畏怖の念」と「親しき中にも殺し合い」(2015年12月)

よう、空石よ イヨマンテちょっと震撼するよな。一見えぐく見えるかも知れんが、これ以上ない大自然との真摯な向き合い方に見える。昔の森には食うか食われるかがぴんと張りつめた緊張感の中にあった。 ちょっと変な喩えやが、テニスのトッププロの世界のようなもんか。ガチガチの真剣勝負を行うフェ […]

民俗学的な考察と原初の「畏怖の念」(2015年11月)

円瓢よ 三峯神社はすごいな。そして「オオカミの護符」もよさそうやな。関東も山間部にいけば、こういうたぐいの話も残っているんやな。もちろん、都市部にもあろう。 びっくりなのは、明治期ぐらいはまだまだ日本の山間部では、野獣と戦っていたんやね。それも、今と違い人間の手に負えない敵として […]

宮本常一の「忘れられた日本人」の読後感; 「痛み」を知らぬことは「弱い」(2015年11月)

よう、空石! 「古老」の語に既に畏敬の念を抱かざるを得ない神秘を感じるな。 夜這いひとつとっても、近代的感覚からは不謹慎と見做されようが、芳醇な農村的な共同体においては極めて意義深い一つの儀礼であったというこ とよな。事実、プロテスタント的な四角四面な性道徳の前にあった東アジア農 […]

宮本常一の「忘れられた日本人」の読後感と「進歩」とは何か(2015年11月)

円瓢よ 宮本常一の「忘れられた日本人」を読んだぞ。なんだろう。このゾクゾクする感動。古典的名著なんだけど、今だからこそ読むべき書だと切に思う。宮本のオヤジが、日本の秘境を分け入り、そこで古老の話を聞き取る。この本には、厳選された古老の体験が語られている。それがまたこゆい話なのだ。 […]

はぁ?神社が墓地経営!?その2; 仏教の「portability」の凄さ(2015年11月)

よう、空石! 全くお主の言う通りやと思うわ。そもそも今まで「死」を扱ってこなかった(しかも、この超絶fact of lifeの現象を「穢れ」としてな)神道に、死者周りのことはできないと思うで。その証拠に、「墓守」はするけど、「葬式」をする訳じゃないのでな。場所 は国とのコネがある […]

はぁ?神社が墓地経営!?そして宮本常一は凄いという話(2015年11月)

円瓢よ 熊本出張とは、ご苦労やったな。熊本城の石垣の壮麗さは一見の価値があったであろう。 神社が墓地経営とは、これまた笑えるな。ようやくこれで前近代的宗教者のケツに火が点いたわけだ。斜に構えた見方かもしれないが、どう考えても、観光収入が行き詰まり、金儲けのプランBに移行してるとし […]

中沢も夢枕も今の俺らより若い…そして「仏教触媒論」(2015年9月)

よう、空石、元気そうで何より 雑用で忙しくなるのは嫌よな。全く同感やわ。組織人ゆえ仕方なしだが。 「ブッダの箱舟」にえらくinspiredされたとのこと、何よりや。それでこそ仏友。俺もきちんと読んでいなかったので、往復の電車の中で きっちりと読んで、あの当時の中沢老師が今の俺らよ […]

中沢の「ブッダの方舟」はやはりとても面白く、五木の「隠れ念仏 隠し念仏」も凄い(2015年9月)

円瓢よ メールしたのは、「ブッダの方舟」がめちゃくちゃよかったという感謝のためだ。博覧強記の中沢先生と宮崎氏のマニアック仏教トークが面白いな。そこに入ると、夢枕獏も普通の人間に思えてくる。 中でも仏教というフレームワークが来たおかげで、日本の思想の原型ができたという「仏教触媒論」 […]

誕生日に思う仏縁まみれの人生(2015年8月)

人生は妙なる仏縁の連続で恵まれつづけている印象しかない。この「借り」を仏へ、世界へと返そうという意思で余生を動いているようなもんじゃわい、俺は。 ま、その間も仏縁からは宝が流れ続けるため、結局、死ぬまでにはさっぱり返し切れず、来世でまたこの作業の繰り返しなのだろうがな。故に、俺の […]

関西と関東の住まいのくせに機会さえあれば頻繁にMONK会議;「仏教手帳」構想(2015年6月)

円瓢よ 了解した。渋谷で1930やな。店を探したら、またメールするわ。まあ、20日一本勝負でも3時間あれば、何とかいけるやろ。 HPは地獄とまち寺紀行を整理したいな。まち寺のページは、目次を新しいもの順に、タイトル、寺名、場所を出して、並べられれば。地獄は、自分で言うのもなんじゃ […]

読み直す「ブッダの箱舟」で「玄旨帰命壇」が怪しい(2015年6月)

よう、空石!お疲れさん 確かに今日は暑かったな。明後日から首都圏は梅雨っぽい天気になるとのことで、それまではムシムシ暑苦しいわ。 我らが笑い仏さんのお引越し、いつもながら多謝。遂に千葉の成田山か。歌舞伎の成田屋一族の場所やな。 いま読み直している「ブッダの箱舟」で、阿呆みたいな知 […]

「ぶっちゃけ寺」考と高校時の妄想「複眼のすすめ」がじきに実現すること(2015年5月)

よう、空石 明日から2泊3日で家族で青梅に行って参る。以前に空石家と4人で青梅にまさに「梅」を見に行ったことがあるのう。その前日に、荷物だらけ の俺らの所沢宅で寝てな。懐かしいわ。今回はもうとうの昔に梅の季節は過ぎたが、観音さんの御開帳と温泉宿が目的や。セガレどもは、場所がど こ […]

知性派の永正寺の中村副住職は大來副住職もご存じ(2015年5月)

空石よ、元気か!円瓢や 笑い仏さんコラム多謝。先ほどようやく、トップページの微調整も含めてすべてを上げておいた。とりあえずは先2本がアップされており、後の2本は、GW中に時間差で自動アップデートされるようにしておいたわ。 職場の同僚が1人、祐天寺近くに住んでいるので、ぜひ訪れるよ […]

中村副住職@永正寺とても優秀な方で嬉しい(2015年4月)

よう、空石!出張続き、お疲れさん円瓢ですわ 中村さんは面白かったで!お主が言うていた通り、ただ新しそうなことを企画しているだけではなく、ちゃんと仏教文脈の中で、文化を大事にしな がら、その上に21世紀の仏教を展開しようとしているな。 むろん、永正寺のあの基盤(歴史/財務/文化とも […]

円瓢の名前の由来の1つは播磨の俳人の瓢水(2014年12月)

互いに師走の多忙シーズンやが、身体に気を付けて精進しましょう。また連絡を頼む。 俺のMONK名の元ともなった播磨の禅風の高い風流隠居である瓢水の句を1つ: 浜までは 海女も蓑着る 時雨かな 一切は空にして諸法無我そして諸行無常。執着はない。故にこそ熱愛する我らが人生。どうせ濡れる […]

内田百閒先生を見習い良質の毒づき寺紀行が書けぬものか?(2014年11月)

空石よ、 いい!中々の毒づきっぷりで読んでいて清々しかった。確かに、俺の突っ込みを色を変えて入れる感じで完成させようぞ。 俺らはもともとが善人ゆえ(?)あんまり一人で毒づいているとしんどくなってくるのでな。そこは、俺ら二人の軽妙洒脱なぼけつっこみで書いて行こう。空石がぼけて俺がつ […]