大須にて出会った神々(2015年11月・名古屋市・七寺など)

ある意味で、仏教ブームはちまたで定着した感がある。テレビでも趣旨には首をかしげるが、お坊さんが主役の『ぶっちゃけ寺』なる番組もある。最近、友人から本をプレゼントしてもらった。   「絶対、好きな本だと思ったので」   これは、ありがたい。だが、手に取って、少し […]

遠州紀行①~見てはいけないもの~(2015年12月・静岡県袋井市・可睡齋)

夏休みを12月に取るって、どうなんだろ?休めるだけましと、前向きに考えて、寺に参ろう。   可睡齋という寺に行きたいと思っていた。 名前は聞き慣れないだろうが、れっきとした専門僧堂もある曹洞宗の大寺である。いわれは、徳川家康が命の恩人でもあるお寺の仙麟和尚を浜松城に招い […]

遠州紀行③~灯台から見えたデンジャー~(2015年12月・袋井市・油山寺)

結構見どころがあるんです。遠州三山なんてのがあります。静岡西部にある可睡齋、尊永寺、油山寺の三名刹をさします。   前の2つはすでに制覇済。残るは1つ。油山寺は、眼病に効くということで有名である。怪僧道鏡を寵愛したことで知られる孝謙天皇(聖武天皇の娘)の眼を治したそうで […]

つかみきれぬ山(2015年8月・奈良県生駒市・宝山寺)

先日、仕事で関西に帰ったら、仕事場が生駒山の山麓だった。 翌日、連れと飲んだ。 彼は「生駒はやっぱりええ。ホッとするというか、心が洗われる」と宣う。 ふうん、そんなものかね。 そういえば、私も縁のある聖天さんを祀る宝山寺には、 しばらく行けてないもんなぁ。 こりゃ、「顔見せぇや」 […]

不退のダンス(2015年8月・岐阜県郡上市・大乗寺)

郡上には、1度行ってみたかった。なぜって?聞くも野暮よ。郡上踊りを見るためゾ!なにがスゴイって、この踊りは7月11日からはじまって、9月5日まで約2カ月もの長きにわたり、行われておる。お盆の8月13日から16日はクライマックス!徹夜踊りでは、夜の8時から朝の4時ごろまで踊り倒す。 […]

浄林寺④~法要の様子とメディアの皆さん

お盆の季節もそろそろ過ぎ去ろうとしておるが、皆さんは如何お過ごしじゃろうか。 わしも、ここ福島県富岡町浄林寺を終の棲家と定めてからあっと言う間に3週間以上が経過したわい。今月の6日に、施餓鬼法要と併せて行われたわしを迎える開眼法要にて、早川ご住職や檀家の皆さまと縁を繋いでからもう […]

浄林寺③~施餓鬼法要

いよいよ施餓鬼法要の日がやってきた。 わしにとっては、お檀家さんへの初めてのごあいさつになる。 わしを生んでくれた仏師・山本竜門師も鳥取県倉吉からお越しいただいた。 浄源寺の森住職と、茨城県の三井さんには、妙なる尺八の演奏をしていただいた。 200人弱が集まる盛大な法要でった。 […]

浄林寺②~復興と現実

お寺では、はち切れんばかりの笑顔で、早川住職が迎えてくださった。   だが、ご住職に案内していただいたまちの様子を知るにつれ、 まだまだ復興と呼べる状態にまちはないことを思い知らされ、がく然とする。     港近くは、津波の被害でうち捨てられたままだ […]

浄林寺① ~いよいよ永住の地に~

月山寺を出て、MONK衆に連れられ、常磐道を北に行く。 高速の途中には、このようなものが。 いよいよ福島入りしたということで、身の引き締まる思いゾ。     高速道路には、このような放射線についての情報を提供する施設がある。 高速は意外と、交通量は多い。だが、 […]

月山寺② ~かぶとむしよがんばれ!~

都会より少し涼しかった月山寺ともとうとうお別れじゃ。 茨城県有数の大きなお寺なので、多くの方と仏縁を結ばせていただいた。 お盆も近いというのに、お寺の方にもお世話になり、誠に感謝千万であった。     こちらでもお檀家さんのために、施餓鬼法要を8月7日に行うそ […]

月山寺①~高級旅館のような~

いよいよ福島入りを前に、最後の逗留寺にたどり着いた。 圓満寺から、車で1時間ぐらいで、茨城県桜川市の月山寺に到着した。 月山寺は796年に創建されたという古刹で、室町時代に法相宗から天台宗になったという。 境内には、重厚な建物が並んでいる。美術館まで持たれており、数々の仏宝がある […]

圓満寺④ ~神々しい風景ともお別れ~

名残惜しいが、圓満寺ともお別れのときとなった。 酒井住職にも「なごり惜しくなるなぁ」と言っていただき、わしも恐縮千万。 茨城新聞に掲載していただいたおかげで、お檀家さんでもない方も手を合わせに来てくれた。 ありがたいことじゃ。     前日はMONK衆が、今回 […]

圓満寺③ ~ご報告かたがた~

ひとつご報告じゃ。 茨城新聞さんにわしのことを掲載していただいた。 記事を読まれた方が、わしに会いに来られた。ありがたいことじゃ。   さて、ご住職の奥様にうかがったのじゃが、このお寺も東日本大震災で被害を受けたそうじゃ。     こちらは立派な十三 […]

圓満寺①~なめがた?~

成田山を立ち、北北東に進路を取った。 高速を降りると、あたりはすがすがしいぐらい、視界をさえぎるような建物がなく、農作物の畑がまぶしい。都心を離れ、またのんびりできるかのう。目的地は、成田から車で1時間ちょっとの茨城県にある「なめがた」という。 わしもいろいろ修行してきたものじゃ […]

アトリエ木游(新勝寺)④~なごり惜しき仏師さん ~

ちょいと滞在が短かったかのう 先日着いたと思ったら、引っ越しじゃ。少しせわしないかのう。 じゃが、仏師の川島さんからは、面白い話をいろいろうかがった。本職は仏像作りだが、抽象化された現代的な作品もつくられる。もうわしはいないが、成田山のお参りついでにもアトリエをのぞくと、そんな秀 […]

思えば遠くに来たもんだ(2015年5月・北海道札幌市・弘法寺)

武田鉄矢主演の映画のタイトルではない。だが、舞台の秋田県角館よりさらに遠い北海道にいる。いわゆる北の大地だ。気温が違うし、風が違う。 とはいえ、こんなところだからこそ、寺を訪れたいと思うのが人情?知人のお坊さんに電話をすると、グーグル並みの即レス返事だ。   「OKです […]

アトリエ木游(新勝寺)②~あの海老蔵も~

お世話になっておるアトリエの仏師・川島さんに、成田山の説明をお願いをしてもろうた。わしがおる場所は、新勝寺の境内の東側に位置する。東門から入ると、すぐ左なのじゃが、普通の参詣者は、正面から来られるため、なかなかわかりにくいかもしれんのう。   以下には、成田山のHPで、 […]

世田谷観音⑨~大江戸よさらば!~

緑を増した感のある世田谷観音じゃが、6月になると、さすがに暑さもこたえるようになってきた。太田さんにも、お世話になりました。   次に行く成田山の引っ越し先を決めるときに、骨をおっていただいた。   わしは、これから千葉県の成田山にMONK衆の車に揺られて行っ […]

世田谷観音⑧~賑やかな訪問者~

何じゃ、何じゃ。えらく賑やかじゃのう。 今日は6(土)じゃが、何やら賑やかな家族が参ってくれたようじゃ。 …と思ったら、MONK衆のモラ坊円瓢の家族ではないか!4人で参拝してくれたのじゃな。   山門の前のでっかいお地蔵さんの前で合掌するのは、円瓢の長男じゃな。聞くと彼 […]

世田谷観音⑦~新しいパネル~

鳥取県は倉吉にて、縁あって竜門さんの手によりがれきの中から生まれたわし「笑い仏」じゃが、東へ東へと歩を進め、多くの心あるお寺さまの善意によって居候をさせてもらってきた。2012年の6月から始まった旅じゃが、いまの世田谷観音さんで18番目のお寺となっておる。感謝、感謝じゃ。 &nb […]

ゆる~い札所

なかなか、第1札所にたどり着かんなぁ。 が、それがまたMONKクオリティとも言えようか。まあ、気長にお付き合いあれ。   曹源寺は、第1番札所だ。大事なことなので2回言いますと、第1番なんです。88カ所ある栄えある1番目のお寺な訳です。さぞかし、本場の八十八カ所のように […]

プロローグ~そうだ知多へ行こう

12月30日。【納め地獄】の季節とあいなった。…またもや、今年も。 改めて説明をしておくと、われわれMONKフォーラム一同は、誰に頼まれるでなく(ここが大事!)、年越しに寺参りをすることにしておる。平たく言うと、初詣なのだが、そこは仏友と新年の一計をぶつので、場所の選定からかの地 […]