本当のところはわからない(2019年1月・兵庫県丹波市・達身寺)
いったい何曲入っているんだろう? 正月早々、先輩と丹波の古寺巡りなのだが、車のBGMは 決まって大音量のロケンロール! イギーポップ、クイーンから始まり、浅井健一など日本ものになると、ついて行けない。 でも、先輩のロック愛は道中、びんびんに伝わってくるのだけは確かだ。   […]
いったい何曲入っているんだろう? 正月早々、先輩と丹波の古寺巡りなのだが、車のBGMは 決まって大音量のロケンロール! イギーポップ、クイーンから始まり、浅井健一など日本ものになると、ついて行けない。 でも、先輩のロック愛は道中、びんびんに伝わってくるのだけは確かだ。   […]
仕事で知り合った紳士との会食の席で…。 「迷ったら必ず行くようにしていたお寺があるんですよ」 特にお寺好きでもない人から、こんな話を聞くと、そそられる。 それが自分が行ったことのないお寺であるならなおさらである。 お寺は京都にあるが、地下鉄の北の最果て国際会館駅から、さらに20分 […]
番外編で伝えときたいことがある。 海岸寺副住職の細やかな優しさである。 わたしが訪れた8月初旬の週末というのは、地元の人にとり、特別な日であった。 それはあとで知ることになるのだが…。 「よかったら、その神社にも行ってみますか? 車だとすぐですから」 その神社というのは、海岸寺か […]
何も足さない。何も引かない。 2000年より前にそんな渋いキャッチコピーのウイスキーのCMがあった。 寺になんの関係があるのかって。 大ありよ。金倉寺からスーツケースをガラガラ引きながら向かったお寺の名前よ。 海岸寺である。 なんとも潔いではないか! 海岸にあるから海岸寺。 その […]
さてさて、ホテルに戻って一眠り。さすがに徹夜だと翌日が響く年齢ですので。 起床してから、まずは滅多に観ないテレビをみる。これも「納地獄」では恒例行事。 BSでは俳優・六角精児の鉄道番組をやっていた。 へぇ、あのおっさんギャンブルだけでなく、鉄道も好きなんや。 親近感を持ちつつ眺め […]
だが、まだわれわれの年越しは終わらない! それどころか、ここからが本番である。…既にちょっと疲れているが、気のせいだ。 まず、初詣には神社を目指すことにした。勝負の神様として有名な「太郎坊宮」である。またもや、八日市駅でガチャ電(近江鉄道の愛称)を待つ。1日切符を買 […]
強行日程とはまさにこのこと。ときは昨年(2017年)の12月31日。押し迫ってきたどころではないタイミング。私がタイ・バンコクから帰った次の日に、仏友が東京から乗り込んできた。 なにをたいそうな。たかが正月休みやないか!?ふん、そう云うことなかれ。われらにとり、恒例 […]
瀬戸内海には夏が似合う。 穏やかな水面がキラキラ輝いている。 うだるような猛暑の中、ガタゴトと電車に揺られて瀬戸大橋を久々に渡った。 10年前は、仕事でよくこの電車に乗っていた。 こんなキレイな風景だったんだなぁ。 齢を重ねたのか、心に余裕ができたのか…岡山から讃岐の […]
宇治の黄檗宗大本山・萬福寺からすぐのところに、宝蔵院という小寺がある。 入り口になにやら看板が…。 「原稿用紙のルーツ」というところに惹かれて、山門をくぐった。 建物にかけてある鐘を叩くと、柔和なお顔のご住職が現われ、説明を施してくれる。 まずは…とお堂の裏にそびえるポタラ宮のよ […]
タイに行く前に、なんのガイドブックを買うかで悩んだ。 「るるぶ」もいいけど、安定感は「地球の歩き方」なんだよなぁ。 こんなところがそそるんです。 124ページに「バムルン・ムアン通り」とある。 仏具屋街の説明がある。 こりゃ行かない手はない。 ひっきり […]
バンコクがたまたまなのか、国全体がそうなのかはわからないが、 とにかくタイはお寺が多い。歩いていると、すぐ寺にぶち当たる。 タイ王国大使館のHPによると、全国で約3万とある。ちなみに言うと、日本は約8万弱とされる。タイの人口約6500万人。日本の半分と考えると、そうなのかと思うが […]
タイの寺院は面白い。 それは間違いない。 ただ、いくつもお寺をまわっていると、同じように見えてしまうのも事実。 とても文字には見えないタイ文字がわかれば、少しは由来も楽しめるのだが。 そんなときに訪れたこの寺院は斬新だった。 ワット・サケット なにが違 […]
「バンコクの博物館の日本人ガイドさんの説明がいいわよ」 チェンマイで教えてもらった。 わたしは案外素直なので、行ってみることにした。 わが安宿から、これまたいつ着くかわからぬバスを乗り継ぐ。 時刻表も行き先もないのだが、今は便利になった。 スマホである […]
仕事でタイに行く機会に恵まれた。 タイという国は仏教国であるということ以前に、いい印象がある。 行ったことは一度もないのだが…。 正確に言うと、立ち寄ったことはある。 パキスタンからのトランジットで。 大学の連れと「ガンダーラに行って、ゴダイゴのあの名 […]
百済寺をご存じか? 「くだらでら」ではない。「ひゃくさいじ」と呼ぶ。 大阪から京都を越えて、近江八幡から近江鉄道に揺られて、ガタゴト。八日市からさらにバスで約30分。そんな僻地に百済寺が、立つ。 山寺と侮るなかれ。庭園が見事で、先日上映された「関ヶ原」のロケ地にもなっている天台宗 […]
それにしても、である。 「びっくりしたわ。革靴でこんな山道たどって来なあかんなんて、まさに地獄やな。宮内庁もなかなかのブラック企業やでぇ…。」 「いや、それはキャリアとノンキャリアの差と違うか?前の(参照地獄記事)東海自然道の看板をつくる国交省の係みた […]
関西人にとり、身近であって、身近でない土地。その1つであろうことは間違いないのが、そう、箕面という地である。 「あぁ、北の方ね」。「あぁ、山ね」。「おぉ、サルがおるところか!」 …感覚的にはすぐわかるのだが、滅多なことでは大阪の民でも足を運ばない。1人 […]
太鼓廻しから物語は続く。 また飛び込む話だ。 しかも今度は、高さ7メートルから飛び降りる。 もはや自殺やな…。 竿飛びといわれる。 こちらも行者の修行の一環である。 伊崎寺のその名も竿飛び堂から飛び出した16メートルの竿の先から、琵琶湖に […]
「まわす」と聞いて常人は何を連想するだろうか? 驚いて、目をまわす。 疲れて、肩をまわす。 ちょいと奥さん! 回覧板をまわすなど…。 様々あろうが、こんなもんをまわすことは想像しまい。 彼らは太鼓をまわすのである。 いわゆる順番に交代する […]
また福島を想う季節がやってきた。 8月6日。 われわれMONK衆が福島県富岡町の浄林寺に、笑い仏を届け、 開眼法要をしていただいたのが2015年の8月6日であった。 浄林寺の早川住職は、放射能被害で町を離れた檀家さんのために、 原爆が広島に落とされたそ […]
期待していなかっただけに戦慄した。やってくれるやん大阪市教育委員会! 7月9日からわずか3日間の展示だった。向かったのは、以前訪れた「天下茶屋聖天」といわれる正圓寺。地下鉄・天下茶屋からうだるような暑さの中、東に歩いて行くと、住宅地から小高い山が顔を出す。これが聖天 […]
今回は少し趣向が異なりますが、他のサイトで紹介された情報から。「坊主バー」。知る人ぞ知る「街に出てくるお坊さん」活動の走りでしょうか。 ファウンダーは大阪の清老師だと思いますが、今ではそこから発生した流れだけではなく、様々な主体が類似の活動を地道に行われています。 我々のサイトで […]
織田信長の命日は6月2日。自害したのが、京都の本能寺です。 ご存じの方もおありでしょうが、「能」の字が違うんです。つくりが「去」のような字になっているのがわかるでしょうか? これ「ヒ」が「火」を意味することを忌んだということ […]
坂の多い町である。油断していると、目的地にたどり着けない。 地図で見ると、すぐそこなのに…。 周りに人がいないので、坂の注目にひっそりある質屋で道を聞くと、「そこをまわって下に落ちていくと、すぐ正面」と丁寧に教えてくれた。職業差別ではない […]
いつもお世話になっているライターの方から、信じられない話をうかがった。 「寺好きやったよな? 神戸の山に朝6時から100人が集まるお寺があるんやで」 100人? 耳をうたがったが、確かに「100人」らしい。ラジオ体操を行うため、寺の境内に集まるのだとい […]
関西人以外は、「豊中」と言われても、口ポカンであろう。関西国際空港ができた今となっては、影も薄くなったが、 国内線が発着する大阪空港がある。伊丹空港ともいう。 だが、なぜか敷地にまたがってもいるのに豊中空港とは言わない。 ついでに言うと、池田市にもまたがる。 そんな空港の話をお寺 […]
3月12日から大相撲春場所である。久々の日本人横綱・稀勢の里の奮闘に期待である。 今回の舞台は、大分である。福岡県の隣でさして遠いとは思えないが、さりとて仕事ではよらないので、北九州を訪れた折に、思い切って足を伸ばしてみた。 思っていた通りの田舎町…。 […]
五木寛之の本でビビらされたことがある。 「隠れ念仏と隠し念仏」 隠れキリシタンという言葉は聞いたことはある。だが、「隠れ念仏」とはいかに?これこそが忘れられた日本の哀しき黒歴史なのである。以下は本の受け売りである。 1597年、薩摩を治める島津義久は、一向宗を既成権 […]
那覇から高速を飛ばしても、1時間あまり。キャンプ・ハンセンという米軍基地で名高い金武町(きんちょう)に、観音寺はある。 一見普通の寺のように見える。だが、境内の植生などながめると、南国の寺であることがわかってくる。木造は本州と同じだが、屋根瓦など、一目 […]
最近、「障害者アート」という言葉をよく聞くようになりました。ツイッターで情報を知り、近鉄・奈良駅から歩いてすぐにある「奈良県障害者芸術祭」に足を運んでみました。 平日ということで人はまばら、しかし、是非訪れてほしい展示であったぞよ。最初の展示は、障害者 […]