空石による紀行文

私は、仏友と生駒に向かった。なぜって、そこに「聖天さま」を祭る生駒聖天があったから。我々は、大阪福島の「福島聖天」というお寺で、縁あって月に一度イベントをさせていただいている。そこで、「聖天さん」にいろいろ功徳をいただいているのだが、ならば本家にもお礼にあがらねばと、聖天さまの大 […]

プロローグ

先に言っておく。前置きは、いつも通りとてつもなく長い。 ちまたは、オリンピック一色である。女子マラソンの野口みずきが、金メダルを取り、日本のメダルラッシュもここに極まれり。怪我を乗り越えYAWARAちゃんが金を取り、北島康介が平泳ぎで2冠。国民の一番関心の高かった(TVで言ってい […]

後日談

From:   モラ坊円瓢To:    モラ坊空石Subject: 次の地獄は民博か?!;いま読んでいる仏教本Date: Thu, 9 Jan 2003 02:55 空石よ!明けましたな!2003年はぶいぶい言わすか、ひとつ!? 30、31日と箕面の実家に帰ってぼうと過ごし、年が […]

空石による紀行文

『ねごろ』という名前、どことなく言ってはならない呪文の香がしまいか。その地は大阪と和歌山の境、葛城連峰がこの地で凝れるところから嶺凝(ねごり)と呼ばれる。暮れも迫った12月28日、俗世の塵芥を払い落とし、身を隠すように根来寺へ向かった。根来は、たくらみごとを秘めて我々を待っていた […]

その後~亀観音さま

その後、われら二人は茨木の総持寺に亀を探しに参った。閑静な住宅街に埋もれて、小道から寺の豪奢な山門が顔を出していた。境内は広いが、雑然とお堂が並び閑散としていた。本堂のガラスに顔を擦り付けると、いたんですよ亀様が。小作りの千手観音の下に、ニョキット伸びた鎌首。結構リアルで不気味な […]

空石による紀行文

同行三人。そう。今日はキグルイ仏友の円瓢のみならず、16歳からの我ら共通の仲間であり、円瓢とはアメリカ時代に「戦友」でもあった滝圭坊も一緒。 (お遍路参りの人は空海といつも一緒というので同行二人という。) 頼もしい友人、というか道連れ(「地獄」の…ね、言わずもがな)を得て、われ( […]

プロローグ

『世界地獄旅行案内』というおどろおどろしい見出しが、視覚に飛び込んできた。落合信彦が執筆人に顔を連ねる体育会系国際雑誌「サピオ」である。「お薦めしません」というサブ見出しの茶目っ気ぶりは、鈴木宗男の北方領土発言・北朝鮮拉致疑惑(もう事実となっちゃった)などで右傾化する世論をバック […]

MONKフォーラムとは何か

わたしたちは、お寺好きの人間が集まる団体です。普段、縁遠いお寺や仏教文化の魅力を勝手な目線で発掘し、それを市井に伝え、ともに楽しんでいく活動を行っております。活動内容を定義すれば「寺院を通じたまちづくり」ということになります。これまでお寺さんの協力を得て、各種セミナーや仏教イベン […]

円瓢によるエッセイ

From:   モラ坊円瓢To:    モラ坊空石Subject: 「本当の遊び」は人生と仏に通ずる;金勝山体験まとめ;我等の宿題 昨日は共にご苦労さんであったことよ。 久しぶりに「登山」をしてまで仏を観る、というhardcoreな仏教修行者的行為を満喫でき、同行人物の適切性と共 […]

空石による紀行文

我々の地獄巡りは、赤子の歩みで進み出したが、書き手が遅々として進まない。 今、ボストンというロックバンドの『アマンダ』という曲を聴いている。繊細なメロディライン、哀愁漂う名曲だ。このバンドとて、この曲のアルバムを出すのに、8年かかっている。執筆も同じ。それなりの時間と作法が必要で […]

プロローグ

From:   モラ坊空石To:    モラ坊円瓢Subject: リフレシュじゃ! Date: Wed, 16 Aug 2000 00:31:08 会いましょう。わしもお会いしたく候。先日、久しぶりに実家に帰り、 念願の飛鳥大仏見てきたわ。写真もオーケイ。「フラッシュたかんと写 […]

何故いま地獄か?

では、何故いま「地獄」なのか?「同行二人で山寺三昧」に、何か深い意味があるのか?我々も分からぬ。と言うか、教えて。とりあえず、酔狂なだけだろう。我々は昔からそうだった。思えば16歳の出会いの頃から。あえて「地獄ツアー」の理由を書けば、「そこに地獄があるから」なのだろうか?いや、違 […]

地獄へようこそ

ようこそMONKフォーラムの自己規定儀式の1つ、「地獄ツアー」へ。思えばMONKフォーラムの正式な結成より以前に自然発生したこの「凶行」こそが、我らのゆがんだ仏教意識に火をつけ、結果としてMONKという「仏友集団」が誕生したとも考えられる。まさに、「自己規定」の業/行なのだ。 せ […]

出家計画!?(2011年9月)

まじでな!実は、先月に東京ビッグサイトであった「高野山医療フォーラム」(6回目で、俺らは1回目から数回参加してる)で、高野山大学の密教学科の、しかも修士課程に「通信教育」があることを発見した!俺はやはり、自分の原点でもある「自力」系の密教か禅かを、仏道修行においては主軸に据えたい […]

「空海と密教美術」~『影』の妙味~(2011年7月)

東京国立博物館で「空海と密教芸術」と題された特別展示を妻、および5ヶ月の次男と見てきた。むろん、彼はほとんど寝ていたが、機嫌よく五大明王像などを拝み笑っていた。ええぞ、帝王学…。 なにより、東寺や醍醐寺にある、普通は拝めない国宝の仏像類がごろごろ来ていたのが行った最大の理由やな。 […]

同士・上田さんの講演と真宗人脈(2011年6月)

ちょっとした報告。週末の(土)は、我らのような「日本仏教外部応援団」の先達でもある上田紀行さん(東工大准教授)の公開講演が、俺が非常勤研究員をやっている武蔵野大仏教文化研究所の主催で大学で行われたから、嫁さんと4ヶ月の次男の3人で行ってきた。さすがに4歳の長男はじっと1.5時間も […]

火が踊る~お水取り(続)(2011年3月・奈良市・東大寺)

よう、モラ坊空石! 修二会に行って来たとのこと!俺が嫁さん、および当時の仏教好きの仕事先と一緒に行ったのはもう7・8年前のことやったと思う。練行衆が振り回す火の塊は、真言密教の護摩を見慣れている俺にとっても中々に刺激的で、(東大寺にも関わらず)数珠を繰りながら一心に不動明王真言を […]

無動寺(神戸北部)(2010年11月)

先日な、マニアックな紅葉を楽しもうと 画策して神戸の北部に旅立った。 その名も無動寺。 神戸電鉄の箕谷を降りて、褒めるとこもない田舎道をえっちら行くと寺が現れる。 とにかくここの仏はすごかった。 まず、でかい。 大日さまの座像じゃが、台座までが80㎝もある。 体は2m強というから […]