ものすごいのじゃ…。
本のタイトルじゃ。
このお寺を紹介してくれた今飯田先生が、読まなされと貸してくれたんじゃ。
実に、すさまじい本じゃった。
シベリア抑留のときの凍傷で、老師は両足切断という過酷な行を背負わされた。
何もなくなって、「よし」っと踏ん張る足さえないところから、お立ちになった。
そして商売に失敗し、いよいよ一文無しになりはじめた托鉢僧時代。
みなが貧しくも優しい時代を温かく描写していて、心地よかった。
「苦しみの原因は比べることにある。比べる心のもとは27年前に生まれたというこ
とだ。27年前に生まれたということをやめにして、今日生まれたことにするのだ。
両足切断したまま今日生まれたのだ。今日生まれたものには一切がまっさらなのだ!」
「そうだ、確かにその通りだ。本日誕生だ。ただいま誕生だ。それで一切文句なし。
足がどんなに痛くても、痛いまんま生まれたのだ。たとえ両足がなくても、動けなくても、足のないまんま、動けないまんま生まれたのだから、何も言うことなし。この動けない状態がはじまりなのだ」
これぞ、まさに大覚悟であるぞ!空であるぞ!大死と絶後の甦りぞ!
最近、ちまたでは幾多のお坊さんの本が出ているが、
ここまで、仏法を語らずに、しかし仏教の教えの根幹に触れさせてくれる本はなかろう。
とにかく、恐れ入った!
そして、法永寺に寄られる際は、一度電話をしてくれるかのう。
0584・92・1561
http://firestorage.jp/download/67d2f9312ac240b1f93079ef25f4696bf19efa57
いうまでもなかろう。
基本的には火曜から土曜まで16時までやっておる。
入れば、津の町の歴史が写真も頼りにわかるようになっている。
地元の世話人のかたの思い出話ととも聞くのは、実に味わい深い。
わしは、かの築城名人・藤堂高虎が築いた津城の昔の地図が興味深かった。
あれをみれば、当時の津城が威容を誇っていたかがわかる。
http://firestorage.jp/download/99809a7177ed9ceff3968efcab90784e829c990d
http://firestorage.jp/download/ae740be1401433bfa0edb265c8c7144900f2c0dd
あと戦争で焼けた津観音などの写真もしかと見るべしぞ。
今の太平の世も、あの時代を経てこそなのじゃ。
東日本大震災とて同じことぞ。
復興のときをわしも想っておるのじゃ。