須磨寺⑦~震災から立ち直った須磨寺~

今回、須磨寺に逗留させていただいたのじゃが、本当に参拝の方々が多いお寺じゃのう!境内の静かで厳かな景観、様々な歴史的宝物、そして、ご本尊様に日々を感謝する多くの人たち、笑顔で参拝なさる参拝客の賑わいを見ると、この須磨寺が幾多の時代の中で戦乱や震災に巻き込まれ倒壊し、その度に再建され立ち直ってきた象徴的なお寺だと感じずにはおれぬ。
 
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青葉殿(ここにわし、笑い仏は逗留させて頂いておった)
 
境内より東に位置する、永代供養として多くの御霊が眠る青葉殿や、その青葉殿から上の駐車場に至るまでは、数多くのお墓が、ひっそりと佇む。かつてあった日々を偲びながらも、諸行無常の響きに思いを馳せて、静かな時間が流れ行く…。
 
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  青葉殿から眺める須磨の町
 
ごく最近のことじゃのう、京阪神の皆さんの記憶では…。そう、この須磨寺も、阪神淡路大震災に被災した。寺内は勿論、本堂から正面下の商店街に向かう中で、甚大な被害が出たのじゃ。が、現在では道も綺麗に整備され、その当時の悲惨な状況を伺い知れる様子は全くない。お寺の方々や街の方々の、震災に負けない、強く生きていくという気持ちが、現在の寺や街の賑わいを取り戻す原動力になったのじゃろうなぁ。現在でも、毎年一月十七日には「大震災物故者慰霊法要」が執り行われ、供養が続いているるようじゃ。
 
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  阪神淡路大震災で行き場を失ったお地蔵様たちが供養されている
 
今回は、神戸市内にて、天上寺・能福寺・須磨寺…と逗留させてもらったわけじゃが、ここ須磨寺で感じた、震災に立ち向かった皆の勇気や強い精神力は、神戸のいたるところから感じ得ずにはおれんかった。この強い気持ち、そして結縁してくれた方々の思いを。ぜひ東北への旅先に届けたいと強く思っておる。
 
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震災物故者を追悼する供養塔

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