2点目は、箕面実家の程近く、空石が「暗闇の暗さと遭難の危機」を覚悟したあの山の側にある廃寺っぽい寺でちとした仏縁。
犬大好きなうちの母は、毎朝年老いたおばあさんワンコ(15年以上生きてるらしい)の世話をしに、ヘルパー仕事の前に早起きすると言う変わり者。他人の家の犬やのに、待遇がメチャクチャ悪いから(確かにそれは正しい…近所でも評判やったらしい)と家主と直談判し、「こっちが世話したるわい」となったのや。家から車で8分ぐらいのところやが。
で、日曜日は久しぶりにこのお婆さん犬を俺も見に行ったのやな。たまたま実家に泊まったから。で、散歩してたら母が「これ廃寺やで」とのたまう寺を山付近に発見。確かにえらい古くて、しかも何か狸が出そうな感じ。一応は「医王山薬師寺」なんて立派ではあるけど…。そう、あの「医王岩」があるところや。
で、中を覗いてたら、えらい元気のええ爺さんが「こっちおいで!」と手招き。えらいしっかりして爺さん(まぁ、年がもう80やったから言葉に繰り返しの箇所が多かったりするのはご愛嬌)で、何やら色々と話してくれたわ。
8、18、28日が縁日のこのお寺、爺さんが見せてくれた写真を見るに恐らくは真言宗系。新興系のアゴン宗ちゅうのが行う「星祭」で、でっかい寺の坊さんと一緒に、このちとぼけた住職が写ってた。どうやら高野山で修行したようやな。確かに歴史の古い寺ではある。
で、「あごん」のサンスクリット語での意義(「セックスや!」と爺は強調してたが)や、爺さんが振って来た話を受けて俺が「大歓喜天」とインドの象神ゲニーシャとの関係なんかを喋ってたら、じじい目の色が変わり始め、「兄ちゃん、本尊ミセタルわ」と中からごっつう重たい(じじい言うところ「純金」)珍しい歓喜天の仏像を触らせてくれた。
退屈してるうちの母親に、「あんた、もぉええやろ。じゃあ、また来ますねぇ!」と引きずられるようにして帰らされたが。縁日の日に、今度は、ちゃんとまともに護摩なんか焚くのか(じじいは「焚く」と言い切ってたけど…)、チェックに行こうかと思うのやが。うむ、またもや仏縁か?次行ったら絶対にじじい俺のこと忘れてるやろうけど。
まぁ、MONKと深い関係は絶対持たなさそうな寺やけどよ。ちっと興味があったという報告やがな。