お盆でございますね。
いつもメールをくれるお坊さんもこのときは忙しそうです。
当方も最近は、笑い仏のお供で、休日はいつもお寺です。
しかし、この日は約束があったので、京都のお寺に行ってきました。
そう、地獄図の絵解きなるものに行ってきました。京の六道の辻にある西福寺です。
西福寺の地蔵尊
正確には「熊野観心十界図」というそうです。
本堂にはぎっしりとお客さん、いや檀家さん? が集まっていました。室町時代の地獄図を大学の先生が懇切丁寧に説明してくれます。しかもクラリネットやバイオリンの伴奏もあり、なかなかのものです。京都造形大の学生さんの運営だそうですが、こちらも一生懸命さが出ていて、印象がよかったです。
地獄図を解き明かす
先生によると、地獄図絵はただ怖いというものでなく、いろいろなお話が詰まっているそうです。
特にこの「熊野観心十界図」というものは、どの地獄にも救いの方法が残されており、それがこの施餓鬼法要だと教えているといいます。
だから、ご先祖様を大事にしなさいということなんでしょうな。
この西福寺のいいところは、近所の人がこの地獄図の絵解きを楽しみにしているといいます。
「おばあちゃんが孫を連れてきて、孫が怖がるのを見る。そして『私も昔、これを見て泣いたことがあったなぁ』と思い出す」
つまり、この絵解きは、地域と世代をつなぐ重要なお祭りだということです。伝統を大事にする京都ならではの行事だと感じました。
住職の考えにも共感しました。
「宝物を写真で撮らせないとかいうお寺さんもあるけど、わしは違う。写真とかで撮ってもらったら、ブログとかでいろいろ紹介してもらえるやんか」
その通り、紹介させていただきました。
いや、節分のときも思ったが、お盆も温かいおもてなしをしていただきました。
12月28日にはお餅つきもあるそうです。
次の行事が今から楽しみです。
西福寺
京都市東山区松原通大和大路東入る2丁目轆轤町81
電話:075-551-0675
京阪電車・清水五条駅徒歩10分