境内を入って、左手に行くと、白壁の向こうから、小気味よく「パチン!」という音が聞こえてくる。虫の羽音にしてはでかすぎる。裏手の鶴林寺公園に回ってみた。
将棋好きの皆さん!
なるほど、音の正体は将棋を指す音であったか。
テントの下では、将棋を指す方と、それを外野で見守る方が、うちわを仰ぎながら将棋盤をにらんでいる。真剣そのものだ。
見ての通りの青空将棋なのだが、ほぼ毎日勝負が行われており、会員のレベルは高いのだという。加古川市はお隣の高砂市と並んで、将棋が盛んなまちなのらしい。
なんと、近年はプロ棋士まで誕生している!
しかも、ここで2月には王将戦が行われたそうじゃ。
地元の久保利明王将が、挑戦者の佐藤康光氏を破ったのだと。
会場は、鶴林寺の境内の左奥にある浄心院。
王将戦の会場
真冬にもかかわらず、暖房器具を入れようとしたが、音がうるさいとなるなど、いろいろ大変な準備じゃったそうじゃ。
勝負のほうはというと、地元の久保王将は、3連敗の後、ここ鶴林寺で一矢を報いた
が、次も負け、タイトルを佐藤氏に譲ったそうじゃ。
むむう…。鶴林寺に身を寄せるものとしては、実に残念じゃのう。