ジェームズ近藤さん(2004年3月)

よう、空石か

昨晩は、妻と一緒に、かなり以前から予定されていた非常にオモロイ連中との会食に行ってきた。簡単に報告するので、ちょっと期待しておいてええで、MONKの東京での展開も。何か、こういうところでも仏は縁を繋いでいるのやなぁ、と感動する。

昨晩の会合、ビジネス雑誌Pデントの編集者が招待してくれて、4歳上のブラウン大卒の東大研究所助教授ジェームズ近藤さん(日本人です)、哲学/特にカント好きなダンディーな心臓外科医のおっちゃん、やたらとNPOの運営に詳しいKONISHIKIのNPO運営してるカメラマン、ほいで、すげえ阪神タイガースファンのフリーライターの奈良出身のお姉ちゃん。おまけに、Pデントの編集者は大阪出身で、16まで桃山台に住んでたローカルのお姉ちゃん。

みなさん知能レベルがかなり高くてごっつおもろかった。また会おうと約束した。えらい高そうな東京は青山のレストランやったが、おごってもらったので無問題。感謝です。が、何と言うても、この中でも最高のヒットは、ジェームズ近藤さんや!

( http://www.ip.rcast.u-tokyo.ac.jp/member/kondo/ )

この兄貴、ブラウン出てハーバード出てマッキンゼーの若手超エリートで世界各国で働いて日本国でも多くの官庁と仕事をするごっつい履歴で、そこらへんの唯の偏差値おりこうさんなど歯牙にもかけぬ筋金入りのホンモノの「エリート」やが、実はすげえ「仏教オタク」と来たものや!

「西洋論理科学で鍛えられてきたが、自分の身に引き受ける形で仕事をやっているかと問い詰めたとき、そこに仏教があった」という、いかにも知的な仏教への入り方で、非常に我に似ていたのでごっつ嬉しかった。彼は目下、「医療経済・政策」で東大に出向しているのやが、前に2度程会った我の妻から、「仏教に恐ろしく詳しくて凄いインテリ」と聞いてたので、早々に会わねば、と祈念していたのや。

で、俺らは2人で仏教談義に盛り上がり、彼の秘書や他の人間に、「あぁ、何か越えられないバリアが見えてますよ、あそこ…」と後で言われて引かれてた。それを全く尻目にして、互いの仏教遍歴を披露してあって喜んでおった。

彼は母方の家がお寺関連(真宗)で、「継ぐ選択も無いとは言えない」、「しばらくは出家しての修行もいいですね」と、マッキンゼーや官庁の人間が聞いたら「早まらないで!」と卒倒しそうなことも言うておられた。「今は臨在禅の寺で座っています」(しょ、「諸行」やん!?)という兄貴に、我も負けてはならんと、以前からひろやんに誘われていた京都の天龍寺での座禅をまじで開始せなあかんと思った。

ええ目標と言うかライバル(勝手に俺のほうだけが)が出来た感じや。俺らより4つ上やが、不足は全くない。あれは目指してええロールモデルの1つや。

取りえず「お近づきのしるしに」と、Berkeleyで書いた30ページの「中観哲学(「一切は空」の大乗仏教の基本思想)の論文を送っておいた。楽しんでくれればよいが。

で、MONKフォーラムのこともさっと紹介したら、ごっつう興味持ってた。「大阪だけなのですか?」と聞いてきたので、今はそうだが、もし人的リソースとスタイルに無理がなくなれば関東にも輸出したいと言うておいた。

是非ともまた今度会うことにした。ちょっと具体的な絵はまだ描けていないが、これは思わぬところで、経済や政治力が固まっている江戸のにおいて、中央突破的に何らかの俺らの影響を及ぼせることが、ひょっとすると将来はあるのかも知れない。むろん、仏教徒、仏教啓蒙者としての、な。

とりあえずこの報告だけしておく。仏縁に感謝しつつ。

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