加えて、ここ5年ほどの東寺では、建築展覧会などどちらかと言うと「豪奢」系の催しを多く行うことが多い(音楽系でも、結構「贅沢」系のものが多いのは、調査したら分かった)様子で、俺らMONKが目指す「草の根/世俗的」・「若い力」的なものは、あまり上層部にそぐわないような気がしている。あまり慣れない事業に手を出すと、足元からすくわれる可能性が高いことも計算した方がええ。そう強く感じる。
今東京でも流行りつつある、地元の若いDJや若い音楽家などを呼び、比較的フリーハンドで神社や仏閣でパフォームしてもらうという感じのものは、やはり、「京都」、「東寺」というブランドに縛られたでかい組織寺院では、まだまだ動けない感じがするな。密教ではないが、ビハーラ運動を前進させてる清老師らの浄土真宗の方が、本山としてもまだ柔らかい動きがある。(ただし、高野山はさすがに焦り始めており、東京フォーラムでも今日大きな催しを世俗系と一緒に開いた。)
かような事情を分析し推察するに、彼ら自身がそれほど動く危機感を持ち合わせていない老舗の大企業に、そこの社員が知り合いという理由で、ベンチャー本体が安働きさせられて、おまけに後ろ指差されることはないと思うで。それは、今後にも響くネガティブ印象を与えてしまう。これが、経営者としての意見や。今回は、何かと理由をつけて(円瓢が動けない、ひろやんが動けない、など)、断ることを強く薦める。
: >それと、嫁が知り合った若手の坊さんがいて、彼はやっと自分の寺を手に入れたばかり。ここにも何か協力できそうな臭いが・・・。嫁はゴスペル歌手という異色。(まあ、坊主自体が異色だが・・・)
こういうところの方が、遥かにMONKの強みを発揮できると思うな。小さいうちから、MONKも仕事は選らんだ方がええで。後で収拾がつかなくなる。この若手坊さんやと、「本人とじかに」対話が行える。が、東寺は違う。下っ端の若い坊さんを通じて、ってのは、あまりに覚束ない。嫌な匂いがする。で、俺の予感はかなりの的中率を誇るのは空石もよく知るところ。
ゴスペル寺は、色々と話し合って動かせられると思う。空石の妻が直での知人なのであれば、よりフィーリングも働くやろう。こちら系の寺院サポートで、あくまでも俺らのコントロールが利くエリアで動いた方がええ。
余談やが、来年の3月上旬に上田紀行助教授が俺のオフィスの上の階に戻ってくる(今はStanford U.で講義をしている)ので、それまでにはMONK本体サイトの事業計画などもアップできるようにしたい。かつ、今まで俺らがやってきたことをまとめられるようにメモも整理するつもりや。せっかくの縁なので、こちらでも動きを加速させねばな。
(http://www.valdes.titech.ac.jp/~ueda/)
いずれにせよ、MONKらしさを出しながら、今動かしているものに新しい2・3の案件をどのように走らせるか、を、戦略的に見据えて動く必要があるな。時間を削って精進や。
では。