よう、空石、元気そうで何より
雑用で忙しくなるのは嫌よな。全く同感やわ。組織人ゆえ仕方なしだが。
「ブッダの箱舟」にえらくinspiredされたとのこと、何よりや。それでこそ仏
友。俺もきちんと読んでいなかったので、往復の電車の中で きっちりと読ん
で、あの当時の中沢老師が今の俺らより少し若いぐらいという事実に驚愕した。
夢枕はもっと若い。ほんと、俺らもそういう年なの だなぁと改めて感じたな。
「仏教触媒論」は極めて合点が行くわな。色々な思想やアイデアや感性はあって
も、それらは液体や気体のようなもので、第三者の視点からは極めて捉えにく
い。それに姿・形を与える容器として仏教が使われ、後、その容器も独自に変化
したり破壊され乗り越えられたという意見は、歴史を見てもまっとうやな。
俺の唯識の先生とも言える岡野守也老師ってのがいるが、彼はさらに突っ込ん
で、日本の精神風土の原型的触媒として聖徳太子と弘法大師の思想を挙げる
が、合点がいく。この、ダライラマとも対談した岡野さんが毎月俺に無料で送っ
てくれてる機関誌があるが、B5サイズでhandyなので 贈呈する。また送るわな。
薩摩と東北における真宗弾圧の歴史は興味深いな。俺はそこらへんは不案内や
わ。ふと思ったが、キリシタンは言うまでもないが、「浄土/天国」 といった
「理想郷」思想と、「そこに生まれ変われるからnothing to lose」な過激な行
動パワーの二つに、とにかく「安定」を求めた日本の為政者は震撼して弾圧した
のかね。
「隠し念仏」は切れてるな!興味深い。「隠れ」キリシタンがずっと隠れ続けて
ローマに「発見」された下りがあるが、非常に面白いな。最近岩波 の「図書」
で読んだので添付する。実際に、いまも五島列島の隠れキリシタンの人々はクリ
スチャンではないという、アメリカにおけるモルモン教 徒のような感覚で信仰
をキリスト業界からも隠しているという。確かに、仏教の影響が色濃いキリスト
教ってのは「正統」とは感じにくいのかも な。
「東北復興」の連中は濃いくておもろかったで。俺の友人のMONK東北支部長はインテリ
編集者なので、仏教の理解などもしっかりとした教養の上にあり、 寺のチョイ
スも極めて渋い。一方で、砂越編集長はその異常な好奇心と、面白ければ細部は
さほど拘らずに突き進む暴走キャラクターのお蔭で、永遠に止まらず話し続けるがこ
れも面白かった。ぜひ、笑い仏さんの様子を見に行くツアーを組もうぞ。その際
に、彼らに東北復興地獄めぐりをsetup してもらい、酒を飲み交わせれば最高やな。
そうそう。東北で「酒飲める方ですよ」と言うたらあかんことを痛感した。「私
はあんまり…」と遠慮する人が俺と同じぐらい飲む。砂越のおやっさんはうわば
みであった。