京都の「医療と仏教の架け橋」にてジョアン・ハリファクス老師に邂逅!(2012年6月)

よう、MONK衆!
モラ坊円瓢です

空石、規約の作成多謝。これも併せて、一挙にMONK会議で決定、処理、整理していこうぜ。有意義な48時間にするぜ!

それと、明日の4(月)は、大阪出る前に電話したるわな。大阪駅を出る前、に電話すればええか?それとも、箕面実家を出るときに、がええか?というか、【何時何分ごろ】に電話して欲しいか言うてくれたら、そのときにしつこく電話したるわ。

装備についても了解した。山寺やな。では、革靴ではなくトレッキング系ということで。オヤジの靴やから、あんま歩くと靴づれしそうやなぁ。ま、慎重に歩くか。

下記は、昨日俺が参加した「医療と仏教の架け橋」イベント@京都での感想。21世紀の日本で、もっとも日本仏教と日本寺院が動くべき最大エリアの1つがここや。目を通しておいて頂戴。

それにしても、昨日は久しぶりの京都。懐かしかったわ。イベントはぎっしりの凄い大入り。「医療と仏教の架け橋」というテーマにこんだけ人間が集まるようになったのやな、と感慨深かった。むろん、バスで道に迷って行き過ぎて徒歩で20分以上も戻るという方向音痴ぶりも発揮したところが「円瓢クオリティ」と言えるか。13時からの講演に30分遅れたわ。

米国から講演に来たジョアン・ハリファックス博士は、仏教を土台にして非常に成功しているチャプレン養成プログラムを確立し、西海岸を中心に著名病院でも指導している最重要人物(女性)。ダライラマ14世とも、またマインドフルネス認知療法系の大御所とも、瞑想効果を追う神経生理学者らとも仲良しなやり手だが、多くの失敗体験を持つ、非常に慈悲に満ち溢れたおばあちゃんで皆を感動させていた。すごいな、ああいうのが出るのが、腐ってもアメリカやと思うわ。文化人類学者→医療者→仏教僧侶と自己を発達させてきた。

日本側の参加者も、上田さんをはじめとして参加者が豪華!パネリストには、日本で最初の在宅ホスピスをてがけた芸人みたいな女医さんは凄く、京都大の名物教授カール・ベッカーさんは激しく、戸塚僧侶は官僚組織にも豪腕で入り込み仏教界に変革を迫る破戒僧、と眩しい。さらに聴衆にすら、仏教心理学会の中心人物でもある高僧・井上ウィマラさんや葛西研究員ほか、「日本で最も自殺志願者の声を聞く」ことで著名な、寺を24時間開けている僧侶の人や、おそらく現在日本で唯一の公式仏教チャプレンの千石さん(やはり仏教心理学会)など、まぁ凄かったわ。

時間が限られている中、「あぁ、これは俺は質問に立てないな…」と気後れしたわ。質問権は彼らに譲った。

「油断するとすぐに『官僚機構』としての保守的日本仏教にムーブメントを潰されてしまう」という悲観的な日本側からの感想に、「私でもできたで!」と終始励まし続けるハリファックス博士のoptimismには、会場が一体となって感動してた。なんか、共通するヴィジョンを持つ改革者たちのイベント、という感じで、200名程度の会場、熱気があってちょっと感動したわ。

今後の日本仏教の見直し機運の際に、少なくともインテリ向けには、(欧米で強烈な数のシンパを生み出している)【逆輸入仏教】(初期仏教の合理精神に注視しながら、大乗仏教の慈悲を潤沢に強調し、科学の成果も援用するもの)が効果的やな、と、俺がBerkeleyにいるときに直感した感触が、自分の中で大きくなっていくのを感じた。多面的に、同時多発的に、さまざまに各エージェントが動いて日本仏教のめっきを破壊し再構成すればええわな。今後10年、楽しい時代が来るぜ、MONKども!

仏教を現代日本で復活させるポイントとして、ハリファックス博士が「瞑想の科学などを利用する」こと、「調査研究データを多用し戦略を練る」と説いたことは、俺には個人的に大きな励ましになった。なんとなれば、我が研究エリアは、「認知科学」+「医療」+「仏教」やからな。最も戦略的な位置にpositioningされていると言える。多くの諸尊からのご加護と共に、今後確実に縁が結ばれていくことを思うと身震いがした。

結論は、3000円出した甲斐が十分にあったイベントでした。昼飯抜いて京都の町を歩きまくったので、靴づれできたけどな…。

合掌そして精進!