「笑い仏」プロジェクトがMONK東北支部長の助言も受けさらに具体化す!それと良忍さん(2012年4月)

東北支部長さん、メール返信多謝です!
円瓢です

今回の「がれき仏」勧請に関するアイデアとご提案、有難うございます。我々も、遠く離れた地にいるもので動けることも限られているのですが、それでも、時空を超越する仏教的智慧を発露させることにおいては、与えられた場所で与えられた役割を各人がなせば、それらが仏縁によりて結びつき、最適化され、現地でもよきものへと昇華されるのではないか、と考えております。

ただ、「がれき」と聞いて実際にローカルの人々にどう受け入れられるだろうか、という一抹の不安もありましたので、東北支部長にお褒め頂き嬉しい限りです。

さて、まずは(笑)、東北支部長さんの歌に関してですが、ちょっと熱唱と東北支部長さんという組合せが意外だったので、とても面白かったです。ご存知かも知れませんが、大阪の平野にある融通念仏宗の総本山、大念仏寺の開祖である良忍上人は、その卓越した美声と演奏能力により、プロの歌手も密かに参拝するというお坊さんで、それを思い出しました。もし機会があれば、ぜひご参拝くださいませ。「仏教」と「美声」とくれば東北支部長さん。「MONKフォーラムの良忍さん」。もう覚えました!

ついでに言えば、この本山にある上人の仏像がまた素敵なんですよ!何か勺のようなものを持ってる像なんですが、それが、まるで小指を立ててマイクをあご下で握っているようにしか見えないいかした構図!これを見た我々MONKフォーラム主宰者が、大いに受けたことは想像に難くないでしょう。もう7・8年ほど前のことでしょうか。

良忍さんは、京都の大原に篭っていた天台僧侶です。専修念仏の基礎を作ったパイオニアであるばかりでなく、「大原魚山流声明」という、日本の声明の源流を確立された方です。天才的演奏者でもあったそうで、マンガ界における手塚治虫的なインパクトを持っていた様子。

先ほどちょっとネットで調べたのですが、なんでも、生まれたときの産声が、 ふつうの赤ちゃんと違って大変美しかったため、幼名を「音徳丸(おんとくまる)」と名付けられたらしいです。大原には、滝が音を止めて彼の美声に聞きほれた、という「音なしの瀧」まであります!凄いな!どんだけ美声だったのでしょうか!

さて、本題。がれき仏を、「津波の甚大な被害を受けた沿岸地域」に最終的に勧請する、という案は、とてもよいですね。確かに、魂のより所となる寺社が全て流されている地域ですが、それらの復興は様々なものの後回しにされている気がします。

「東日本大震災 復興支援異分野連携プロジェクト」!これは素敵なご紹介を有難うございます。さっそくFBページもチェックしました。我らの「企画書」を、ぜひ先方に投げて頂いて、もしよいアイデアがあれば、ご教示賜れればMONK一同、泣いて喜びます。よろしくお願いします。

…なんて、書いていると、まさにgood timingで、下記のような記事をみつけました:

がれきの打楽器「ガレッキ」で心のケア 宮城・名取
http://www.asahi.com/national/update/0428/TKY201204280166.html

心療内科医がサポートし、被災時の記憶と向き合って津波の経験を克服しようと試みている~とのことです。

MONKの方ではいま、勧請する先の中高生らなどに、実際にがれきを利用してがれき仏の「光背」を作ってもらい、それを合体させて「画龍点睛」させるのはどうか、という案もあります。プロ仏師が長い時間をかけて作り上げた仏像に、地元の魂を入れて接地してもらうという構図は、実はわが国の寺社の縁起にもしばしば登場する親しみやすいストーリーなのではないかと思っています。

また、中国地方から東北入りするまでの間に、MONK肝いりのお寺数10ほどに協力をしてもらい、神戸の麻耶山天上寺、大阪の…と巡るごとに小さな法要を僧侶に行ってもらい、その際に「勧請カンパ」をしてもらいながら北上し、最後に東北に入ってもらう、という、「大仏勧請」を21世紀に地で行くのはどうか?というファンキーな案も出ています。その際にはMONKフォーラムで「~招き招かれ~『がれき仏』公式ブログ」(仮)を設け、「待っておれよ!」と道程の人々とのご縁を記しながら遠路を旅する…という、奥の細道ばりのブログをやろうと思っています。メディアにも積極的に取り上げてもらいたいと考えています。

もう少し、色々と頭を捻りたいところです。

加えて、「東北をどうする会」への執筆も有り難いお申し出です。ぜひとも原稿を書かせて頂きますので、ご教示くださいませ。MONKにおける我が相棒であるモラ坊空石は、新聞記者も体験しており、MONKでも紀行文はメインが彼の手によるもので、中々味のある文章を書きますので、彼に任せるのもよいと思っています。

札幌からのご友人との時間はどうでしたか。弟さんとお地蔵さんが運んでくれた妙なる縁ですね。ご冥福をお祈りしながら、今を生きる者たちがその縁に感謝しながら、しっかりと前進せねばなるまい。そんな心持ちを新たにするGWです。