浄林寺②~復興と現実

お寺では、はち切れんばかりの笑顔で、早川住職が迎えてくださった。
 
だが、ご住職に案内していただいたまちの様子を知るにつれ、
まだまだ復興と呼べる状態にまちはないことを思い知らされ、がく然とする。
 
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港近くは、津波の被害でうち捨てられたままだ。
鉄道駅があったあたりは、見渡す限り、汚染土が入れられた黒いフレコンバッグが積まれている。
 
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看板から向こうは、立ち入りには許可がいる帰還困難区域。
 
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「行政により、線引きされた区画です。数メートルで賠償の額が違うと言います」
住職は淡々と話された。復興というのは、
生活者が複雑な局面に否が応でも立たされる無慈悲なものでもあるのだろう。
 
8月6日には、墓参のため、年に1度の施餓鬼法要が行われる。
 
福島県双葉郡富岡町下郡山下郡26
 浄林寺
訪れる際は1度お電話を 0240-22-3492
 
 

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