(このブログ記事は、空石による2014年盆少し前の出来事に関する記録です。)
「笑い仏」が訪れた岐阜県大垣市の法永寺は覚えておられるでしょうか?
両足を戦争でなくした禅師の奥さんがやられているお寺です。
そこに、ちょういとご挨拶に行ったのですが…。
観光寺ではなく、檀家さん向けのお寺ですが、境内は立派です。
緑が生い茂った庭を長めながらの昼寝は最高です。
尼僧さんが庵主さんなのですが、何分ご高齢です。
「何かお手伝いできることはありませんか?」
気軽にお声をかけさせてもらったのですが、これが大変。盆前のお寺はホントにやることが多いのです。
(住職は「ええから」と断られていたのですが、病気がちでもあったので、こちらも何とかお役に立とうと…)
施餓鬼のために、堂内を掃除します。
いつもされているのですが、部屋のカーテンを掃除するのに、背が低くて届かない。
これを外してあげました。まあ、こんなぐらいは朝飯いや昼飯前か。
部屋の本棚を動かしたり、こちらは力仕事ですが、時間をかければ、まあ何とか。
そして、ここからが重労働というか、難題でした。
山門の崩れた塀の修理です。
冬に雪の重みで壊れた塀の前をとりあえず、柵を作ってキレイにしようというものです。
まず、尼僧さんのお姉さんと一緒に、近くのホームセンターへ。
でも、既製品で適当なものがありません。
じゃあ、買うか…。
柵に、それを建てる柱に、支える重しのブロックに、柵と柱をつなぐ金具やら。
結構な日曜大工になりそうです。
お寺に戻ると、夕方に。簡単そうですが、わたしのような都会っ子には、慣れない作業で。
一つの柵を柱につなぐだけで、1日が終わりました。
あと、2つもくっつけないと…。
ご厚意もあったので、お姉さんの家に泊まることにして、翌朝に作業することにしました。
そして、気を取り直して、翌朝です。
何が難しいかというと、ねじが真っすぐ木に入ってくれないのです。
見かねた近所の方が、電動のねじ回しを持ってきてくれました。
何が助かったかというと、キリでねじ穴を簡単につくれた。
これで作業が格段とはかどりました。
私の妻の助けも得て、ようやく完成を見ました。
こんな風におかれています。
そして、先に紹介した境内を前に、昼寝をし、今度は庭いじりです。
脚立にのぼって、炎天下の元、藤棚の伸びた枝を刈り込みました。
でも、いつまでたっても終わらない。
住職にうながされてやめましたが、これが作業終了なのかは、なぞです。
あとは、剃髪のお手伝いをしたりと、ホントにお寺の仕事は多いのだと気づかされました。
でも何かさせていただいたことに充実感もいっぱいでした。
そこで感謝の座禅を小1時間させていただきました。
ア、イテテ、足がつっております。