いよいよお世話になった元興寺ともお別れじゃ。ホント、お寺の方にもよくしていただいた。ありがとうございました。
さて、最後に元興寺最大のイベントである2月3日の節分をこっそりのぞいてきたので、紹介したいと思う。
「すごい人数が来られますよ」と、お寺の方が言っていた通り、ヒト、ヒト、ヒト!
護摩が焚かれると、その後にはそれに使われた木を使って、「火渡り」が行われる。清めの塩がまかれておるとはいえ、すごく熱そうじゃ。小さな子も渡っておるが、わしはいわゆる仏像ゆえに、ここは遠慮させてもらうぞよ。
そんな中を怪しげなやつを見つけたぞ。係の方にエスコートされておるが、もしや要人なのか?
やや、豆まきの舞台を見ると、おう「せんとくん」か。奈良県が誇る人気のマスコットどのか。黄色い声が飛んでおるぞ。年甲斐もなく、少し嫉妬しそうじゃい。
ここの豆まきのかけ声はちょっと変わってるぞ。
「福は内、鬼は内」
なんかほほえましいのう。わしが鬼ならここに逃げ込もうぞ。
そうそう、豆まきのときに、かみしもをパリッと着られたかたと知己を得た。
「東京から福豆をまきに来ました。きょうは節分、節目の日。季節の変わり目なので、心清らかに新しい年をスタートさせたいと思っております」
立派なかみしもも自分で着られたのだという。来年はわしもこのお方のように、壇上から福豆をまきたいのう。宿敵のせんとくんもいるしな。