2代目の大仏殿は、1991年に再建されたんじゃったな。
バブルのときとはいえ、資金集めには、やはり苦労されたらしいのう…。
そこで、考えたのが、「神戸パレードに出展しよう!」
当時、尽力していた関西テレビの協力を得て、発泡スチロールでつくった大仏さんを山車に載せて行進させたそうじゃ。ただ、さすがに大き過ぎるというので、生田警察からストップがかかったとのこと。
で、ここからが、面白いのだが、『交通安全』というたすきをかけたそうじゃ!
関西人のユーモア、いや神戸人の優れた知恵と機転よのう!
戦時は赤だすきだったのに…。
そこで世間の耳目を集め、寄付も徐々に寄せられたという。
では、この発泡スチロールの大仏殿はどうなったのじゃろうか?
さすがに、壊すのは忍びない。
神戸市西区にある神出病院に届けられたというのじゃ。
病院には、今日明日も…という方も入院されており、窓からみえる大仏に手を合わされたのだという。この様子は、さらなる話題を呼び、建設費用が集まったということじゃ。
一つ言えるのは、この大仏殿の建立には、当然のごとく、さまざまな方の力が集められたのじゃなぁ。そう思うと、夕日に照らされる大仏殿も、今までとは違って見えてくるのではないじゃろうか。
夕日の中の大仏さま