#26.「聖天句会
No.21 〜 書初めのお正月の巻 06年 1月の聖天カフェ
去年に引き続き書初めを行いました。もうすぐ「聖天句会」も3年になります。
今年もよろしくお願いします。
何と言っても今年の「初心」を宣言する訳ですから、自ずと筆も慎重に進みます…。
何と書かれたのでしょうか?
皆さん揃いも揃って、中々豪快な目標を掲げておられるご様子。真剣な顔つきで黙々と「突破!」などと書かれております。
今年もやはり、最後はこれでしょう!
皆さんの今年の抱負でございます。師走の聖天句会では、出来を報告してもらいますので。
今年もよろしくお願いします。
第21回 聖天句会報
平成十八年一月二十一日
会場:福島聖天了徳院
指導:朝妻 力
主宰
兼題「羽子板・若菜・初景色・自由」
★ 主宰特選 ☆ 入選(添削含む) ◎ 互選特選 ○ 互選入選
主宰詠
摂ひ弘 いくたびも小流れを跳び若菜摘
紋弘 龍神の剣に日の照る初景色
ひ晴 その中にまつ毛の長き雪だるま
晴 二十五の羽子板の絵も休園日
紋数★ 大寒の水に溶きゐる空の色 原 茂美
紋ひ★ 若菜籠ほのかに土の匂ひをり 藤末 数恵
摂紋★ 蒟蒻を御饌に浪花の初大師 中川 晴美
数ひ★ 佳き夢に覚めて吹きたる小豆粥 中川 晴美
摂★ 湯返しの音やはらかし福寿草 中川 晴美
弘ひ紋晴☆ 古希の春夢ほどほどにほろ酔ひて 藤末 数恵
晴ひ☆ 絹糸のもつれ解けぬ久女の忌 原 茂美
弘晴☆ 羽子板の古りし押し絵に夢のあと 藤末 数恵
数弘☆ 羽子板の押絵に残る団十郎 斉藤 摂子
数☆ 白粥の若菜のみどり薫り立つ 早川 紋子
摂☆ 久女忌のほぐれ初めたる寒の梅 中川 晴美
晴☆ 帰国子に二日遅れの若菜粥 斉藤 摂子
晴☆ 若菜摘む武庫のせせらぎ聞きながら 小川ひさこ
☆ 吹初の厨にて聞く春の海 原 茂美
紋数△ 朝の陽に向ける機体や初景色 斉藤 摂子
数晴△ 頬赤きややの寝顔や四温晴 小川ひさこ
数弘△ 小寒の十歩で回る百度石 原 茂美
摂△ 産土に人波つづく初景色 小川ひさこ
摂△ 元旦や三歩あるける子に拍手 大西 弘之
晴△ 指赤く若葉を洗ひ嫁美し 長谷川 稔
△ 川土手の茜に染まる初景色 藤末 数恵
△ 歌かるたゐとゑの読みを教へつつ 早川 紋子
△ 座して待つ除夜の鐘なり酔ひ少し 長谷川 稔
△ 冬木の芽池に静寂の極まりぬ 斉藤 摂子
△ 今はるか羽子板重く持ちたる日 早川 紋子
△ 通勤の車窓より見る初景色 大西 弘之
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山門をくぐると境内には香煙が濃く漂っている。折りしも今日は初弘法……。
参拝の方が供えたのであろうお結び二つと飴玉三つが印象的。
大師像の前の三宝には丸餅がこんもりと、他に大根、蜜柑、饅頭や蒟蒻なども御饌とし、供花に添えられた洋蘭がよき香を放っておりました。
本日のカフェは去年に続き書初め。その前に奥様による初釜のお点前を頂戴いたしました。感謝。
各々の夢や目標を半紙をはみ出す如く書き、心を新たにしたことでした。「夢」「突破」「和」「禁煙」など…中には昨年成就出来なかったので今年もまた同じ目標を掲げた人もいました。記念にパチリ!
二月は新年俳句大会と重なり休会となります。
次回は三月十八日。兼題は「彼岸」「初蝶」「しゃぼん玉」「自由句一句」
皆さまのご参加をお待ちいたしております。欠席投句可
春隣と申しましてもまだまだ寒い日が続きます。くれぐれもご自愛くださいませ。
中川晴美(雲の峰) |
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