#25.「聖天句会 No.20 〜 たこ焼きクリスマスの巻  05年 12月の聖天カフェ

大阪人の締めとして、たこ焼きパーティーをクリスマスイブに行いました。たこ焼きだけでなく、チーズやレーズンの奇怪な美味にみな楽しんでいました。クリスマスイブ?聖夜?それも結構ですが、世の中が一色に染まっているときに、お寺でこのような催しもよいのではないでしょうか。

これで聖天カフェもまる2年、みなさんのご協力でここまでくることができました。多謝多謝。合掌。
                モラ坊空石(MONKフォーラム)

たこ焼きの準備




いつも手際のよい中川さん、たこ焼きの準備をしてくれております。みかんも準備してあとは焼くだけ。





大阪人ですから、たこ焼きつくりはお手の物



大阪人ですから、たこ焼きつくりはお手の物。よいにおいが上って来ましたよ…。

たこだけでなくレーズンなども入った「変わりたこ焼き」ですが。

丸々としたたこ焼き!



さぁ、丸々としたたこ焼き!おいしそうです!




パラパラとまぶしたら出来上がり





青海苔などをパラパラとまぶしたら出来上がりです。

クリスマスイブにたこ焼き。大阪風と勝手に決めましょう。





第20回 聖天句会報
                 平成十七年十二月二十四日
                 会場:福島聖天了徳院
                 指導:朝妻 力 主宰


兼題「年の暮」「クリスマス」「寄せ鍋」「自由」
★ 主宰特選 ☆ 入選(添削含む) ◎ 互選特選  ○ 互選入選

 主宰詠

  宇晴稔 行く年の椀にひろがるジャスミン茶
   稔晴 寄鍋やけふいわきから貝柱
    晴 年忘れたこ焼一番など提げて
    晴 ぞう組の聖樹や星を二十六

   稔宇★ たこ焼のいびつもメリークリスマス   中川 晴美
     晴★ 買ひ足すも買ひ控へるも年の暮     谷野由紀子
  智稔宇☆ 寄鍋の湯気にほぐるるわだかまり    中川 晴美
  宇稔智☆ 風の鳴る窓に聖夜の明り揺る      谷野由紀子
   宇稔☆ 散紅葉つけて鹿来る浮見堂       谷野由紀子
    宇☆ 城跡の岩間にのぞく枯芒        長谷川 稔
    晴☆ 寄鍋やそれぞれに具を持ちよりて   宇佐美なほ子
    晴☆ 産土に藁打つ音や年の暮        原  茂美
    宇☆ 蕪村忌を明日に二人だけのイヴ     中川 晴美
    智☆ 唇を冬のたこ焼焦がしたる      宇佐美なほ子
    晴☆ 色紙には神は愛なりクリスマス     斉藤 摂子
     ☆ 寄鍋に苞の生麩も加へけり       原  茂美
     ☆ 歳晩の寺に二度目の切柄杓       中川 晴美
   智宇△ 電飾の家を巡れる聖歌隊        原  茂美
   智宇△ 寄鍋や具を買ふと言ふ喜びも      長谷川 稔
   稔晴△ しんしんと想ひのつのる雪の通夜    中村 智子
   宇晴△ 数へ日の菜畑に深き轍かな       原  茂美
    宇△ 番組は総集編や年の暮         斉藤 摂子
    晴△ 喧騒を抜けて星空クリスマス      中村 智子
    稔△ 寄鍋や窓曇りゆく母の家        斉藤 摂子
     △ 寄鍋の火加減を言ふ夫かな       谷野由紀子
     △ 年の瀬や恥と言へるもあれこれと    中村 智子
     △ 年の瀬のビツクレースが終りけり    長谷川 稔
     △ 少女らがテニスの話して師走      斉藤 摂子
     △ 寄鍋に肩を寄せ合ふ笑ひかな     宇佐美なほ子

いつものように院主の奥様の薄茶点前を頂戴する。舟和の芋羊羹に浅草界隈の話に盛り上がり、しばしふうてんの寅さんの話にまでに及んでしまう。納めカフェはたこ焼パーティー。干し葡萄、ソーセージ、チーズなどと中身に工夫があり楽しい。それにしても、カフェのためにこまごまと企画し準備してくれる長谷川夫妻にはいつもながら頭の下がる思い。「句は眼前にあるものをそのまま写生することから…」と主宰のお言葉。来年もこのような色々な体験の中からいい句が生れますよう聖天さんのお力もお借りして楽しみながらがんばりましょうね。よろしくお願い致します。

次回は1月21日(第三土曜日)2時半〜。兼題「羽子板」「若菜」「初景色」「自由」{欠席投句可}。皆様のご参加をお待ちいたしております。

寒波到来の年の瀬、ご自愛の上良いお年をお迎えくださいませ。

                                  中川(雲の峰)
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