#23.「聖天句会 No.18 〜プチ茶道の巻        05年 10月の聖天カフェ


今回のカフェは、濃いお茶でリラックスしながらの句会でした。初参加の方も、お寺の茶室に通してもらって、感激ひとしお。主任先生が、丁寧にお茶をたててくれて、寒さが深まった秋に、体も心もあったまるお茶会を披露してくれました。

朝妻先生が、池の周りで、初心者に俳句を教えているのが、印象的でした。
みなさんも、難しいと考えず、新しいことにチャレンジするぐらいの気楽な気持ちでどしどし参加してくださいね。

 渋い茶器1



             渋い茶器です。









渋い茶器です2








本格的な茶器は見目も麗しい。



  

第18回 聖天句会報
                  平成十七年十月二十二
                  会場:福島聖天了徳院
                  指導:朝妻 力 主宰


★ 主宰特選 ☆ 入選(添削含む) ◎ 互選特選  ○ 互選入選

 主宰詠

 ◎◎○ 秋時雨龍神の剣濡れぬほど         朝妻 力
 ◎○○ 子を抱ける地蔵にほろと秋時雨       朝妻 力
   ○ 暮れどきの子ら賑やかに秋桜        朝妻 力

○○○○○★ 露草や首傾げゐる辻地蔵           小川ひさ子
   ◎○★ 実柘榴の弾けぬままに古りにけり       伊藤 とら
    ○★ 街道の黒板に読む秋祭            谷野由紀子
    ○★ 抱き上ぐる子の温もりや実南天        伊藤 とら
    ○★ 行く秋の狭井に頂く薬水           谷野由紀子
      
     以下添削を含む作品
       秋うらら寺に人生相談所           伊藤 とら
       行く雲を染め束の間の秋夕焼         伊藤 とら
       南天の紅葉句帳のしをりとす        宇佐美なほ子
       行く秋を佛縁に身を任せをり         大藪 暁雪
       南天の実やその幹もしなふほど        赤穂 道子
       眉細く子を抱く地蔵菊白し         宇佐美なほ子
       爽風や地蔵の抱ける赤子にも         赤穂 道子
       秋夕焼声高く花いちもんめ          小川ひさ子
       聖天のひときわ赤き実南天          多田 幸子
       龍神の池に小祠秋深む            多田 幸子
       神妙に角伐られたる鹿二頭         宇佐美なほ子
       龍神の池に石ぶみもみぢ散る         赤穂 道子
       露草の奥に猫の目禍禍し           大藪 暁雪
       シーソーにまだ子らのゐる秋夕焼       大藪 暁雪
       オカリナの低き音色や秋ふかむ        小川ひさ子
       行く秋の軍歌ばかりを歌ふ友         大藪 暁雪
       地蔵尊の小さき提灯雁渡し          谷野由紀子
       行く秋の潮香りくる中之島          伊藤 とら
       秋深し東屋におく昼の闇           多田 幸子

                                以上


今回は、中川欠席につき伊藤とらさんが会報をまとめてくださいました有難うございました。

次回は十一月十九日(第三土曜日)二時半〜

兼題「小春」「木の葉」「コート」「自由」欠席投句可。
皆様のご参加をお待ちいたしております。

                                                                         中川晴美(雲の峰)
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