#22.「聖天句会
No.17 〜帰ってきた流し素麺の巻 05年 9月の聖天カフェ
またまた巡ってきたこの季節…帰ってきました、聖天句会夏の風物詩・流し素麺!!天気はあいにくの小雨模様でしたが、みなの行いがよくて、なんとか屋外でできました。
竹は、スタッフの宇佐美の友人でお坊さんをやっている長畑氏の寄贈によるもの。
みなの力で、このイベントができました。
でも実際にきれいにそうめんは流れてくれるのでしょうか?
イベントを仕切る空石は、不安でドキドキ。
真っ白なそうめんを竹に入れて、水を注ぐと、あーれー!あっという間にそうめんが川下に流れていくではありませんか。これで空石も一安心。
最初の毒見は、朝妻先生。「どれどれ、割といけるじゃない!」
そのあとは、「そうめん流し隊」と「そうめん処理隊」に分かれておのおの奮戦。
「流すのが早すぎるんじゃ!」とか、そうめんをめぐる激しいバトルが展開。
みんな、腹いっぱいにそうめんを詰め込みました。
その後は、恒例の句会。朝妻先生の指導で、初心者の皆さんも玄人顔負けの作品の作品を出してくれました。
モラ坊空石(MONKフォーラム)
皆さん一生懸命に準備をしております。MONKフォーラムにとっても流し素麺はお手の物ですが、やはり最初の準備が肝心。境内を使わせてもらうのですから、汚さないように慎重に…。
流れてきたそうめん!
水の勢いを調節しながら、ほどよいスピードで流れてきております。
初参加の皆さんも珍しい体験にご満足の様子。
しっかりとおなかを満たしてくださいませ。
朝妻先生、句作二ふけりながらそうめんを食されているのでしょうか。さすが、隙のない食べっぷりです。
充実感が感じられる一こまです。
そして腹が満ちた後は、恒例の聖天句会。初心者の皆さんも丁寧な指導で中々の句をひねり出します。
第17回 聖天句会報
平成十七年九月十七日
会場:福島聖天了徳院
指導:朝妻 力
主宰
★ 主宰特選 ☆ 入選 △添削入選
◎ 互選特選 ○ 互選入選
○ 聖天の明日十五夜の餅団子 朝妻 力
聖天の秋の蚊にまた好かれけり 朝妻 力
○○○ そうめんを掬う秋雨背に受けて 朝妻 力 ◎○○★ 日の入りを待てずふんはり夕の月 小川ひさこ
○○★ 鶏頭にたまりて雫亦紅し 宇佐美なほ子
○○★ 新涼の風に朝刊匂ひたり 小川ひさこ
◎○○☆ そうめんを流すたび秋深みゆく 長谷川 稔
◎◎◎◎○△ さうめんが初顔結ぶ秋の寺 尾添 正裕
◎○○△ 秋うらら世代越えたる気張り合ひ 内海 貴啓
○○○△ 月の浜じゃれる仔犬の鈴が鳴る 大藪 暁雪
○○○△ 流れ来る素麺待ちぬ秋うらら 中村 智子
○○○△ たつぷりと血を吸ひ秋の蚊の重し 長谷川 稔
○○○△ 秋の日に流しさうめんすくひけり 向井 将人
○○○△ さし入れの餅に満ちたる無月かな 向井 将人
○○△ 月光を頼りに歩く田舎道 中村 智子
○△ 故郷の新涼に目を閉ぢにけり 大藪 暁雪
○△ 訪ねゆく細き道なり初紅葉 大藪 暁雪
○△ 素麺を掬ひ秋蚊にねたまれぬ 久保 香織
◎△ 色褪するのれんを外し涼新に 中村 智子
○△ そうめんにたつぷり刻む秋の葱 尾添 正裕
△ 初紅葉体操の輪の広がりぬ 小川ひさこ
△ 仲秋の流せる麺に和みけり 久保 香織
△ 待宵の寺にそうめん流しかな 作者失念
△ ペディキュアの色変へてみる秋はじめ 中村 智子
△ まつはりてきて秋の蚊の必死なり 向井 将人
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2時半より聖天カフェ。中川さんが父上の二タ七日にて不参加。
長谷川君の後輩とその友人など四人の新人が参加。
何のために俳句を作るか、どう作るかなど、体験談風に話す。
カフェは流し素麺。知りあいの竹林で真竹を貰ってきたとのこと。
宇佐美さんは蚊に刺されてあちこちを赤く腫らしながら素麺をゆがき、つゆの準備など……。聖天カフェを続ける意気込みを感じる。
雨がぱらついているので、四阿の下でそうめん流し。
朝妻力(雲の峰)
次回は10月22日(第4土曜日)2時半〜。兼題は「秋夕焼」「行く秋」「露草」。欠席投句は可です。皆さまのご参加をお待ちいたしております。
中川晴美(雲の峰) |
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