第14回 聖天句会報
平成十七年六月十八日
会場:福島聖天了徳院
指導:朝妻
力 主宰
★ 主宰特選 ☆
入選(添削含む) ◎
互選特選 ○ 互選入選
○○○○○○○★ 打水に木々のさやげる了徳院 谷野由紀子
○○○○○★ 葉の青に溶けて小さな雨蛙
小川ひさこ
○○○○★ 明王の剣の太さや梅雨に入る 中川 晴美
○◎★ 稲荷社の梅雨を灯せる大提灯
中川 晴美
○◎★ 打水に生るる浪花の夕の風 中川 晴美
○★ 琴の音に応ふかに揺れ濃紫陽花 岩田 一行
○○ 梅雨晴間妻いそいそと外出す 岩田 一行
○○○○○○○☆ 万緑に句友の快癒願ひけり 岩田 一行
○○○○○☆ 梵鐘や大師の背に大西日
中川 晴美
○○○○☆ 雨蛙地蔵の抱ける稚児にかな
中川 晴美
○○☆ 万緑や苑を突っ切るラジコンカー 中川 晴美
○○☆ 万緑や堂の扁額きらめきて 谷野由紀子
○○☆ 境内の水撒き長きホース持ち
小川ひさこ
○○☆ 紫陽花の明るき長谷の開山堂 谷野由紀子
○☆ 囀りのひと際高く野点かな 谷野由紀子
○○○◎◎◎△ 万緑に明日への夢の広がりぬ 小川ひさこ
○○○△ 聖天を狭しと舞へる揚羽蝶 小川ひさこ
○○○△ 夕空に夏至の近付く雲の色
粂 信一郎
○○○△ 蟻地獄時間しづかに過ぎゆけり
伊藤 とら
○◎△ 万緑裡潮の如く生命満ち
伊藤 とら
○○△ 万緑の中一瞬にメール来る 中村 智子
○○□ 雨蛙真水の匂ふ了徳院
宇佐美なほ子
◎△ 池の端に角をみせゐるかたつむり
高岡 珠子
○△ 雨蛙急ぎて帰る裏参道
谷野由紀子
○△ 雨の無き八つ手の裏や雨蛙 高岡 珠子
○△ 雨蛙晴れの続きて出番なし 粂 信一郎
○△ 艶深き初なり胡瓜曲りたり 小川ひさこ
○△ 紫陽花の額の裏にも雨しづく 中村 智子
○△ 万緑や大師の遺徳とこしへに 高岡 珠子
○□ 境内に羽柔らかき夏の蝶 宇佐美なほ子
△ 晴れの日の続き何処へ雨蛙 岩田 一行
△ 真緑の雨蛙の背に雨の粒 長谷川 稔
△ 万緑やしばし忘るる雨の音 粂 信一郎
△ 花蘂にうづくまりゐる幼な蜂 長谷川 稔
△ 晴れ続く空の下なる雨蛙 中村 智子
△ カウンター鱧の湯引きを待ちにけり 中村 智子
△ 真白なる木天蓼の葉よ梅雨晴間 長谷川 稔
□ 雨水の匂ふ植ゑ込み雨蛙 宇佐美なほ子
|