#18.「聖天句会
No.13 〜マジックと俳句!?の巻 05年 5月の聖天カフェ
今回のカフェは、「絶対習得するぞ!」とマジック二種を、塩谷寿さんに教わりました。
特訓!甲斐あり皆何とか習得することができました。忘れないうちにどこかで披露したいものですね。
中川晴美(雲の峰)
今回の「だしもの」は「絶対に習得するぞ!マジック!」でした。
最初は、マジシャン・塩谷が以心伝心で、参加者が無作為に開いたページの最初の言葉を当てるというマジック。もちろん、渡された本は種も仕掛けもない文庫本ですが…。
手をつないで、参加者からメッセージを「びびび・・・」と受けとると・・・!!?
大正解に参加者からは感嘆のため息が!
他にもお札を破って復元したりの妙技に、会場は大喝采!さすがはマジシャン塩谷です。
そして、この後皆さんにもマジックが伝授されます。
「確かこうやったで?」
「いや、こうと違うか?」
「いやいや、俺にかしてみぃ!」
皆さん真剣にマジックを習得中です。
種も仕掛けも…。
練習の成果を見よ!素人マジシャンのお披露目です。
〜 皆さんからの感想 〜
土師さん:手品の練習では、中身以上にその場の雰囲気が楽しかったと思います。世代の違いに関わらず、一つの取り組みを通じてよくあれだけの一体感がきるものだなぁと驚きました。
俳句を詠むのは中学以来で、無い知恵を絞るのに苦労しました...先生をはじめ皆さんが優しい評価をして下さったので、少々図に乗ってしまったかもしれません。へへへ・・・。
奥村さん:俳句作りは私にとって難しいようでしたが、いいと思う句をみんなで選んでいくというのは、面白かったです。
第13回 聖天句会報
平成十七年五月二十九日
会場:福島聖天了徳院
指導:朝妻 力
主宰
★ 主宰特選 ☆ 入選(添削含む) ◎ 互選特選 ○ 互選入選
主宰詠
薫風のさやぎて石の塔五重
また一人来て鈴を振る夕薄暑
心経に灯影応へる梅雨入り前
○○○○○★薫風や子ら賑やかに駆け回る 岩田 一行
○○★杜若龍神の剣空を突く 長谷川 稔
○○★山門に子持の龍や青葉風 中川 晴美
○★育てたる苺に虫のあけし穴 宇佐美なほ子
○★弁天の橋光らせて走り梅雨 中川 晴美
○○○○◎☆たんぽぽの絮の落ち着く屋根瓦 中脇 健児
○○○○☆ダービーの夢の五枚をポケツトに 塩谷 寿
○○○◎☆薫風やえいと手品の種飛ばす 長谷川 稔
○◎◎☆流れにも時にも任せ水馬 岩田 一行
○○◎☆薫風に浮ける帽子を抑へけり 斉藤 摂子
○◎☆薫風にたたづみて今午後三時 大西 弘之
○◎☆池の端の翁碑守る杜若 塩谷 寿
○○☆薫風やマジシャンの手に驚きて 長谷川 稔
○○☆咲き満ちて浪花曇らす杜若 岩田 一行
○○☆花終へて凛と夕べのかきつばた 土師里依子
◎☆振り返るとき峠路の風薫る 塩谷 寿
○☆薫風を頬に境内歩きけり 粂 信一郎
○☆マジツクの決まり冷房効きすぎぬ 粂 信一郎
○☆枇杷つつき倦みたる鵯が声を張る 斉藤 摂子
○☆杜若萎れて池に芭蕉の碑 大西 弘之
☆芭蕉碑を据ゑし池なりかきつばた 奥村 和美
☆眼閉づいまは萎へたる杜若 粂 信一郎
☆芭蕉碑やみちのくといふ杜若 斉藤 摂子
☆自転車でバゲツト買ひに風薫る 奥村 和美
☆薫風や今日は休みの保育園 土師里依子
☆マジツクを習うて午後の薄暑かな 奥村 和美
☆コイン飛ぶ謎に薄暑の目をこらす 土師里依子
☆蕉翁の碑を背に躑躅咲く 中川 晴美
|
境内中央の野田藤は早や実となり、豌豆ほどの鞘が爽やかな風に揺れておりました。
芭蕉碑を囲む杜若も花を終えておりましたが、枇杷の実がたわわに熟れ、南天の花
躑躅が今を盛りと咲き満ちておりました。
次回は六月十八日(土)、二時半からです。
兼題は「万緑」、「雨蛙」「自由題」の三句。皆さまのご参加をお待ちいたしております。
中川晴美(雲の峰) |
|