#14.「聖天句会
No.9
〜書初めとぜんざいの巻 05年
1月の聖天カフェ
山門をくぐると境内には今朝行われたどんど焼きの匂いが濃く漂っておりました。
今回は、生憎主宰は春耕新年俳句大会にご出席のためご指導いただけませんでしたが、何とか皆で頑張りました。ご慶を交わした後、早速、奥様お手製のおいしいお善哉を頂戴し、身も心も温まりほっこりとした小正月を実感させていただきました。
その後、それぞれに今年の抱負を半紙に書き。記念(証拠?)写真♪ 皆さん達筆!俳句への意気込み、今年の姿勢、希望などが太文字にこめられ何とも凛としたすがすがしさを感じた初句会でした。
中川晴美(雲の峰)
新年初めの聖天句会は、正月らしく「書初め」と「ぜんざい」で幕開けです。
今回は主宰の朝妻師匠がおられませんでしたが、雲の峰の皆さんがきっちりとリードして下さいました。
びしっと着物で登場したのは中川晴美さん。立ち振る舞いにも凛とした空気が入っております。
墨汁に毛筆…何年ぶりの体験でしょうか?
いつもはパソコンに向かってキーボード、というIT業界人の私(モラ坊円瓢)ですから、これはとても新鮮な、とても懐かしい体験でした。
お題は「今年の抱負」。「乙張」と書いて何故か「メリハリ」と呼びます。私の今年の目標です。
そして皆さんで選句です。
新年早々どうです、この真剣さ!
我らが聖天句会は、今年も皆で和気あいあいと、しかし真剣に、俳句に取り組んでいきたいと思います。これがグループとしての抱負ですかね。
選句しながら、皆で批評し合います。これぞ切磋琢磨!
了徳院のご住職奥様(通称:お母さん)も、中々の腕前なのです。
最後に、書初めをした「今年の抱負」をぱちり!
…これが「証拠写真」です。サボっている方がおられたら、皆さんで指摘しあいましょう!
第9回 聖天句会報
平成十七年一月十五日
会場:福島聖天了徳院
指導:朝妻 力
★ 主宰特選 ☆ 入選 △添削入選
◎ 互選特選 ○ 互選入選椿
○○○○★ 砂の上にごろりと紅の椿かな 宇佐美なほ子
★ 壁に貼る誓ひはどこに小正月 長谷川 稔
○○○◎◎☆帯揚げの鹿の子絞りや白椿 中川 晴美
○☆ 落椿渕に水輪をひろげけり 和田きよし
○△ 咲き初めし椿を下に子の走る 小川ひさこ
○△ 紅の濃き椿見上ぐる宝山寺 井澤喜代美
△ 糠雨に椿の紅のにじみけり 伊藤 とら
小正月
○◎◎★ 乗り継ぎて雨の浪速の女正月 中川 晴美
○○○★ うすうすと雨の小年となりにけり 伊藤 とら
★ 片付かぬ部屋睨みをり小正月 モラ坊円瓢
○○☆ 新妻の縷縷と働く小正月 小川ひさこ
○○☆ 終ひ湯に嫁と語らふ女正月 井澤喜代美
○☆ 尻据ゑて浪速女の小正月 和田きよし
○○△ 小正月明日からはまた気を締めむ 大西 弘之
○○△ 金色の土星の環見る小正月 宇佐美なほ子
自由句
○◎★ 青竹の節きはやかに大旦
伊藤 とら
○○○○○☆ 筆先に古希の念力初硯 井澤喜代美
○○◎☆ 落ちてなほ香のかぐはしき椿かな 宇佐美なほ子
○○☆ 書初へ重たき尻に鞭打ちぬ 大西 弘之
◎☆ 小寒を溶かす炎の不動尊 モラ坊円瓢
☆ 左義長の匂ひの残る了徳院 小川ひさこ
☆ ぜんざいを机上に園の初句会 高岡 珠子
☆ 小寒の蘇鉄根を張る了徳院 伊藤 とら
☆ 飾焚き終へて小雨となりにけり 高岡 珠子
○◎△ 手に慣れし筆を吉書の筆となす 和田きよし
○○△ それぞれの半紙の夢を初写真 中川 晴美
△ 一斗搗き餅のめでたき了徳院 高岡 珠子
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次回は二月十九日です。兼題は「梅」、「節分」、自由句一句。
皆さまのご参加をお待ちいたしております。
厳寒のみぎり、くれぐれもご自愛の上ご健吟くださいませ。
中川晴美(雲の峰) |
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