第6回
聖天句会報
平成十六年十月十七日
会場:福島聖天了徳院
指導:朝妻 力
★ 主宰特選 ☆ 入選 △ 添削入選
◎ 互選特選 ○ 互選入選 行く秋の日にびんづるのひざ・あたま
境内のどこも箒目水の秋
残照に萎えゆく終の白芙蓉
○◎◎★
妻娶る日や木犀の香の満ちて
○○○★
観音に触れむばかりに柘榴垂る
○★
弁天の石の小橋や昼ちちろ
○○○◎☆
聖天に日差しゆたかや柘榴熟る
○○☆
実を持たぬいてふに鵯の鋭声かな
○○☆
句案得て指を折りゐる暮の秋
○○☆
木犀の香や睦まじき鳩もゐて
○○☆
日曜の園の静もり柿たわわ
○○☆
堂の下西日にくゆる紙たばこ
○☆
作法抜き茶の湯たしなむ暮の秋
☆
秋の蚊がここぞとばかり両手足
☆
栗の実で鳩を寄せゐる師の笑顔
☆
一二羽の鳩の足あと秋深し
○○○○◎△四五粒は鳩に分かちて栗の秋
○◎△
鳴く鳩の声くぐもりぬそぞろ寒
○○△
新婚のとまどひ話さはやかに
○○△
散紅葉亀の寄り来る竜の池
○△
天高し園の奥より鼓の音
○△
柿かじる幼き頃の猿のまね
△
園深く金木犀のこうばしき
△
行く秋の藤の下なる句会かな
△
香煙に手を合はせゐる一夫人
△
栗剥きし指に丹波の山の色 |
主宰詠
中川 晴美
中川 晴美
中川 晴美
谷野由紀子
中川 晴美
和田きよし
谷野由紀子
谷野由紀子
中脇 健児
高岡 珠子
長谷川 稔
井澤喜代美
高岡 珠子
和田きよし
和田きよし
井澤喜代美
井澤喜代美
長谷川 稔
高岡 珠子
高岡 珠子
高岡 珠子
中脇 健児
長谷川 稔
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