#11.「聖天句会 No.6 〜秋のお寺でお茶と共にの巻    04年10月の聖天カフェ


第11回目の聖天カフェ(10月17日)は、「聖天句会」の第6回目(通算第7回目)です。秋の寺で、ちょっと栗でも食べてリラックスしながら句作に励みました。

秋の境内にて句をひねり、炉切りのお茶を茶室で設定してもらいました。

                                         モラ坊円瓢/平原憲道
秋の午後…のんびりとしています  




秋の午後…のんびりとしています



秋の草花…詠む素材は境内のそこかしこに





秋の草花…詠む素材は境内のそこかしこに



皆さん真剣に境内で句を捻ります






皆さん真剣に境内で句を捻ります




  住職婦人による本格的な炉を切っての茶道でございます




住職婦人による本格的な炉を切っての茶道でございます。







一緒におひとつどうぞ…





一緒におひとつどうぞ…






よい色をした抹茶ですな






よい色をした抹茶ですね。これが中々うまいんです。







第6回 聖天句会報
         平成十六年十月十七日
         会場:福島聖天了徳院
         指導:朝妻 力


★ 主宰特選  ☆ 入選  △ 添削入選
 ◎ 互選特選  ○ 互選入選

 行く秋の日にびんづるのひざ・あたま
 境内のどこも箒目水の秋
 残照に萎えゆく終の白芙蓉

○◎◎★    妻娶る日や木犀の香の満ちて
○○○★    観音に触れむばかりに柘榴垂る
○★        弁天の石の小橋や昼ちちろ
○○○◎☆  聖天に日差しゆたかや柘榴熟る
○○☆      実を持たぬいてふに鵯の鋭声かな
○○☆      句案得て指を折りゐる暮の秋
○○☆      木犀の香や睦まじき鳩もゐて
○○☆      日曜の園の静もり柿たわわ
○○☆      堂の下西日にくゆる紙たばこ
○☆        作法抜き茶の湯たしなむ暮の秋
☆          秋の蚊がここぞとばかり両手足
☆          栗の実で鳩を寄せゐる師の笑顔
☆          一二羽の鳩の足あと秋深し
○○○○◎△四五粒は鳩に分かちて栗の秋
○◎△      鳴く鳩の声くぐもりぬそぞろ寒
○○△      新婚のとまどひ話さはやかに
○○△      散紅葉亀の寄り来る竜の池
○△        天高し園の奥より鼓の音
○△        柿かじる幼き頃の猿のまね
△          園深く金木犀のこうばしき
△          行く秋の藤の下なる句会かな
△          香煙に手を合はせゐる一夫人
△          栗剥きし指に丹波の山の色









主宰詠



中川 晴美
中川 晴美
中川 晴美
谷野由紀子
中川 晴美
和田きよし
谷野由紀子
谷野由紀子
中脇 健児
高岡 珠子
長谷川 稔
井澤喜代美
高岡 珠子
和田きよし
和田きよし
井澤喜代美
井澤喜代美
長谷川 稔
高岡 珠子
高岡 珠子
高岡 珠子
中脇 健児
長谷川 稔


爽やかな風が渡る了徳院境内には柿や柘榴がたわわに実り、白芙蓉の花 は今まさに終わろうとし、晩秋の色をより濃くしておりました。 

香煙の立ち込める御堂には真剣に手を合わせるご婦人。秋のやわらかい 日差しの中孫を三輪車で遊ばせている老夫婦。芭蕉句碑前の池には秋の水 が日に耀よいながらゆっくりと動いておりました。 今回は、院主の奥様お点前のお抹茶をいただき、お茶室での句会でした。

毎月、第三土曜日午後二時よりの予定で行っております。 お近くにお住まいの方、遠くても一度覗いてみようかとお思いの方等を 是非お誘い下さい。    中川
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