#7.「聖天句会 No.2 〜青葉とかきつばたと〜」の巻   04年5月の聖天カフェ


第7回の聖天カフェ(5月22日)は、前回に引き続き朝妻 力氏が講師を務めて下さいました。彼が主宰する俳句集団「雲の峰」の皆様もたくさん参加して下さり、和やかな雰囲気の中、初心者の方も楽しく句作ができたようです。

また、今回から、了徳院、MONKフォーラム主宰者、雲の峰の3者間での合意により、聖天カフェの中でも特にこの俳句会を「聖天句会」と銘打ち、毎月1度行なうことと相成りました。俳句の神様と言われる松尾芭蕉も立ち寄ったと言われるゆかりの福島聖天にて、インスピレーションを受けながら皆で句作に興じ、句会の最後には本尊である歓喜天さまに各人がベストの句を奉納させていただくという、まことに乙なイベントが、こうして誕生いたしました。
                                        モラ坊円瓢/平原憲道
第7回聖天カフェ:綺麗なあじさい



あじさいがとても綺麗でした。

了徳院は花が美しいことでも有名ですよね。






 住職夫人が美味しい抹茶を




お寺の住職の奥様は、隣の保育園の主任も勤めれおられますが、俳句もお茶もたしなまれる風流人です。聖天句会でも時間が許せば、わざわざ茶室で参加者にお茶を立てて下さいます。茶菓子と共に頂くお茶のそれはそれは美味しいこと…。


句会(精読・批評)の様子…皆さん真剣そのもの




句会(精読・批評)の様子…皆さん真剣そのものです。初心者からベテランまで、他の方の句を吟味することで多くの発見があります。

 



 住職による本尊・大聖歓喜天への俳句奉納





住職による本尊・大聖歓喜天への俳句奉納です。お忙しい時間を我々聖天句会のために割いて下さり、まことに有難いことです。

これこそが、お寺で行なう句会の「締め」に相応しい…。

    参加者全員の俳句(句会より)

 ★朝妻力特選 ☆朝妻力入選 △添削入選
  数字は互選得選数

  7★池の面に映ゆる浦江の杜若       
  5★相輪へ鳥の高鳴く青葉時        
  5★龍王を映して涼し神の池        
  5★蕉翁も聞きし水音やかきつばた     
  1★聖天に句を奉る卯月かな        
  
  7☆聖天の新樹をゆらす風やさし      
  7☆新緑を揺らして風に香乗り来      
  4☆弧ををなせる池の小橋や杜若      
  3☆あめんぼうよいしょよいしょと進みをり 
  2☆青葉風街の真中に了徳院        
  2☆聖天や子安地蔵に苔の花        
   ☆若葉風弥陀かんばせをうるはしく    
   ☆蓮なくて浦江の堂や藤の花       
  
  5△金文字の眩しき絵馬や若葉風      
  3△夏に入るローラーシューズの先を上げ  
  2△梅雨間近土のかおりの香ばしき     
  2△どくだみの白さの目立つ細き路地    
  1△聖天の堂の灯れる木下闇        
  1△朝曇祈れる人の身じろがず       
  1△薫風や池面に映ゆる翁像        
  1△赤鳥居来て緑陰の大明神        
  1△聖天に身をゆだねしが蚊に刺さる    
  1△水好きな地蔵に子らの水遊び      
  1△汗まみれにて虫どもに慕わるる     
   △藤棚の下聖天の旗揺るる        
   △線香の匂ひよろしき初夏の寺      
   △葉桜やビル背景に九輪塔        
   △夏祭近し明るき石燈籠         
   △母の日のはりきる父の背をみる     
  
  3 風薫る玉眼の龍静もりて        
  3 葉桜となりし聖天カフェかな      
  1 福島の大師を覆ふ樟若葉        





田野  登
谷野由紀子
藤本 艶野
中川 晴美
中川 晴美

田中加代子
田中加代子
藤本 艶野
宮川さなみ
浅川 操子
井澤喜代美
宮川さなみ
坂上 友紀
  
伊藤 とら
久保 明教
坂上 友紀
小林美代子
和田きよし
和田きよし
田野  登
山村 すみ
中脇 健児
中脇 健児
久米信一郎
浅川 操子
久米信一郎
井澤喜代美
小野由里子
小野由里子
  
谷野由紀子
伊藤 とら
山村 すみ
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