天台修験をめぐる地獄・序章(葛川明王院)

113系という国鉄時代からある車両に揺られて、京都から琵琶湖を目指す。
深緑の田舎車両だが、なかなか味わいのある列車だと思っている。
ただ、絶滅危惧種ではある。
 
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新幹線や東海道本線で琵琶湖の東側はよく通るだろうが、この湖西線が走る西側を通る人は多くはないだろう。
 
しかも大晦日の1日前。
そう、仏友・円瓢との精進落としになっている恒例の地獄巡りのときがやってきたのだ。
 
「吉兆やで!」
 
車窓を見ると、トンネルを抜けた比叡山の麓にぶっとい虹がかかっていた。しかも二重の。
だが、これが地獄へ至る道での最後のハピネスであったことを、我々は知るよしもなかった。
 
小雨の中で堅田駅を降りる。予想通りバスは2時間後となっていた。いつものことだ。
 

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天台修験をめぐる地獄・第二章(伊崎寺)

なぜか仏友は積極的である。先へ行こうとのたまう。
あんな地獄に遭ったばかりなのに。
 
でもまぁ確かに、車という「飛び道具」を有効利用しない手もない。
特に我々にとっては極めて珍しいツールなのだからな。
ということで、次なる天台修験の聖地、伊崎寺に向かった。
 
伊崎寺は、一言でいえば、面倒臭いところにある。そう、面倒くさいのだ。
だって、明王院と無動寺は、比叡山側にあって何となく「続いている」感じがするのに対し、伊崎寺は琵琶湖をはさんだ近江八幡側に位置する。ずいぶんと離れているのだ。

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天台修験をめぐる地獄・完結編(無動寺)

さて、翌日の31日は再び比叡山だったのだが、宿泊は京都市内にした。
西本願寺の信徒施設、聞法会館に泊まるためだ。
 
「部屋は車いすの方も使われるタイプなので、ちょっと広くなってございますよ」
 
受付の方の対応が優しい。さすが、敷居が低いとされる浄土真宗だ。
ちなみに言うと、比叡山の比叡会館は、「ありません!」とピシャリだった。
 
別に批判している訳じゃないですよ。寺の宿泊施設なんて大概そんなもの。
普通のホテルに比べても、このホテルは対応がいいと言っているだけですので。
受付の方が話していたことが理解できた。確かに広い、ではなくデカイ!
 

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