プロローグ

『世界地獄旅行案内』というおどろおどろしい見出しが、視覚に飛び込んできた。落合信彦が執筆人に顔を連ねる体育会系国際雑誌「サピオ」である。「お薦めしません」というサブ見出しの茶目っ気ぶりは、鈴木宗男の北方領土発言・北朝鮮拉致疑惑(もう事実となっちゃった)などで右傾化する世論をバックにした棚ぼた的余裕なのだろう。

思わず、買ってしまった。

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空石による紀行文

同行三人。

そう。今日はキグルイ仏友の円瓢のみならず、16歳からの我ら共通の仲間であり、円瓢とはアメリカ時代に「戦友」でもあった滝圭坊も一緒。

(お遍路参りの人は空海といつも一緒というので同行二人という。)

頼もしい友人、というか道連れ(「地獄」の…ね、言わずもがな)を得て、われ(空石)はJR六地蔵という、キッチュな駅に降り立った。駅は名前倒しなのだが、なんでも昔、西光法師というお坊さんがいて、京の入り口の六つの各街道沿いに地蔵を安置し、廻地蔵としたのが起こりという。ここは、奈良に通ずる奈良街道に当たるのだそうだ。

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その後~亀観音さま

その後、われら二人は茨木の総持寺に亀を探しに参った。閑静な住宅街に埋もれて、小道から寺の豪奢な山門が顔を出していた。境内は広いが、雑然とお堂が並び閑散としていた。本堂のガラスに顔を擦り付けると、いたんですよ亀様が。小作りの千手観音の下に、ニョキット伸びた鎌首。結構リアルで不気味な亀でありました。確かに異形の観音様だわな。おばはんにもインパクトあったわけだ。

社務所行くと、西国三十三ヶ所巡りの観光客たちが、日本が誇る工作機械よろしく、寸分狂わぬ動作で、朱印状に札所の印をついていた。紙から煙が上っていた。びっくりしたけど、あの台紙高い奴で3万円するんやで。そら、本気出るわな。私らは、亀との邂逅を楽しみ、ひそかにみやげ物コーナーにいやげもの(みうらじゅんが命名した、もらってうれしくない土産物のこと)に亀がなっていないか確かめた。しかし、亀については、『亀に乗った観音様』(500円)の小冊子があるのみであった。コンテンツを活かしきってその昔に興隆をみた当寺は、いまや西国観音霊場として、じじばばのニーズに応え続けているのであった。けど、俺なら孫の土産用に亀の置物ぐらい作るね。ちょとファンキーなよ。

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も、燃えてしもうた…

仏教関連のショックなニュースを1つ:

世界遺産の京都・醍醐寺で火災 観音堂を全焼
http://www.asahi.com/national/update/0824/OSK200808230087.html

なんでも燃え落ちたのは、准胝観音堂とのこと。ここはひょっとすると、だいぶ前に空石・瀧の坊と3人で楽しく「地獄ツアー」を行った際には行かなかったかも知れないが、遠巻きにぐらいは眺めたはず。醍醐寺は「亀」イベントなどもありとても楽しかった思い出があるので、このニュースを見たときは悲しかったわ。むろん諸行無常であるので執着はしないが、縁によりあそこにああして存在していたことを思うと、「残念」という強い思いがする。

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