『MONKフォーラム@大日寺』ができるまで

まずは新年あけましておめでとうございます。
今年は当方にとり厄年。
ただ、うちの近くの摩耶山にある天上寺の副住職さんからありがたいお言葉をいただきました。

「厄年ちゅうのは、悪いこともええこともいっぺんに来る。これを見極める目を持てという戒めですわ」


なるほど。ならば、いのしし年の本分を発露して、突進するのみ。そして辰年ならではの飛翔の年にしたく候。

今回は、復活したお寺を中心にしたまちづくりを行う『MONKフォーラム』が開催した、映画『GATE』の上映会&映画に登場する「原爆の火」を使ったキャンドルナイトの顛末記と相成ります。

はじまりは2011年8月24日であった。

「やばいで」

首都圏に住むPUNKな仏友からのメールは、脳天から湯気が沸きたつ様が容易に想像できた。僧侶がアメリカ大陸を行脚して、開かずの扉を開ける。ぶっ飛んだストーリーに、私も興奮したが、何せ自主上映とあって、関西で見る機会がない。

ときが流れ、私がGETEにたどりつくのは、11月17日であった。京都での上映会…といっても、場所は丹波橋。実家に泊まり、深夜勤務明けで朝10時の上映会に足を運んだ。詳細は愚生のブログで紹介させていただいたので割愛する。(参照: 「The Gate: A True Story」(2011年11月)および「The Gate: A True Story」(2011年11月)(続)

そこからいのしし年生まれの暴走が始まる。
16日に、上映会を主催されたお方とコンタクト。費用面などを聞くと、以外に「リーズナボル」と思い、「これはお寺で上映会をやるしかない」と心に決めた。同日に「お寺でできないか?」とMONK僧侶の照空氏に相談している。

ただ映画をするだけでは芸がない。登場する「原爆の火」を使ったイベントを一緒にできないかと思案する。ネットを手繰っていくと「キャンドルナイトワンピース事務局」なるサイトにぶち当たる。そして17日にコンタクト。かずねえから早速返事。

「(お寺でキャンドルナイトは)できますよ!」そして、
「一緒に火を採りにいきませんか?」と誘われた。

え、ええ。

かずねえの熱気に蹴倒され、12月半ばに福岡県星野村に行くことに。こうして、私の中のGATEが徐々に開け放たれていった。

問題は会場だった。はじめにひらめいたのは、家のすぐ前の摩耶山の天上寺だった。思い立ったが吉日で、灘区の親分(なんとか組ではない)につないでもらい、11月30日に、同寺へ。

「そらおもろいけど、12月の下旬はきついんちゃうか?お寺に来る人自体が少ないからなぁ」

おっしゃる通り。ここは、お寺さんのいうことに従った。そこに 照空住職からの連絡。

「僕の義兄のお寺でどうですか?」

これが後ほど紹介する西宮の大日寺である。阪急西宮北口から徒歩7分。
これ以上の立地はない。こうして場所が選定された。



師走に入ろうかという30日に、GATE事務局に上映会のお願いメールを送った。
快諾いただき、映画の僧侶のようにMONKフォーラムの行脚が始まった!

13日に原爆の火を採りに行った詳細は、前回ブログの通りである。(参照:MONK in 星野村

ここで、「原爆の火」の採取に尽力してくれたキャンドルマスターことかずねえに触れねばならない。小柄で笑顔をたやさないアネゴだが、小さな体に無尽蔵のパワーを包括しておられる。(尼さんになったらええのにと個人的には思う)

彼女はキャンドルナイトワンピース事務局の方で、この「原爆の火」を使ったキャンドルナイトを夏至と冬至の日を中心に行っている。この火を使って、いろいろなことを考えるきっかけにしようという崇高な活動である。この火を船で韓国に運んだこともあったいう。

この話だけでも『GATE』を地でいっている。でもそれをさもこともなげにいうあたりが、彼女のすさまじさ。現在は、東北まで軽自動車をかっ飛ばし、各地でキャンドルに火を灯している。仏像を全国で彫られた円空さんもビックリの御仁なのである。

「いつか死ねるのよ。だからやりたいことをやる」

その言葉には戦慄すら覚えた。

いわく言い難いのだが、これが覚悟というものなのだろう。実際、彼女は高野山の麓から、行きは何時間もかけて、この星野村にやってきた。帰りはわれわれも同乗したのだが、16時に星野村を出て、神戸に着いたのが、夜の3時ぐらい。そこから高野山へ。

ホント常人の行動ではない。こんな感じで、東北まで一人で行くという。

「無理せんとってや」と何度もいったが、絶対この人は私の意見など聞かず、何かに突き動かされるかのごとく、突進していくのだろう。3人を乗せた小さな軽自動車。車中、話がとどまることはなかった。

今回のMONKフォーラムでは、さまざまな人の協力が、つながっていった。

照空住職もそうだ。もとは妻の幼馴染だが、気がつけば僧侶に。そして旦那のわたしが無類の寺好きという縁があって、さらに濃ゆい付き合いをさせていただいている。

そして今回の舞台の大日寺。先ほどの写真からもわかるように、まだ新しいように思える。このお寺は阪神淡路大震災で全壊。本堂の屋根がグシャリと落ちた。大日寺は、照空住職の姉が、嫁いだ先でもあり、地震の翌日、彼は父と一緒に、被災したお寺に向かった。

設計士の仕事をする父の指示に従い、がれきの中から今の本堂に鎮座する大日如来を救い出した。だから当時から現存するのはこの仏さんのみ。そんなお寺でイベントを行えると思うと、身震いがした。

今回はメディアにもアプローチさせていただいた。
神戸新聞さんが、地元ということもあり、丁寧な取材で記事にしてくれた。
http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/0004687144.shtml

これはうれしかった。写真入りの記事は初めてである。
MONKの新聞デビューといったところか。

そして、いよいよ開催の12月20日を迎える。



境内には照空住職があしらってくれた、キャンドルではなく電気でつくキャンドルもどきが、お出迎え。



不安だった集客ですが、妻の縦横無人の働きで、約40人と大入りでした。

映画は何度見ても、ウルッとくるところがありました。会場からはすすり泣きも。

最後には「What should we do?(われわれは何をすべきか?)」
との問いかけがリフレインされます。いろいろ感じていただけたと思います。

続いて、本堂に移ってのキャンドルナイトです。



こちらは「原爆の火」から起こしたキャンドル。照空住職が呼びかけてくれたお坊さん2人も広島・呉と三重・津から駆けつけてくれて、鐘の音が美しいおごそかな仏教セレモニーとなりました。

このキャンドルナイトは、地元の無料チャンネルにも取材してもらいました。こっちはMONKのテレビデビューです。

お次は、『GATE』を製作したMATT監督とのテレビ通話。
デジタル音痴の私でしたが、悪戦苦闘の末、こんな形に。



MATTの熱いお話に、参加者の熱心な質問も飛びました。個人的にはもっとここをやりたかったのですが、いかんせんこの時点で夜10時。しかもサンフランシスコのMATTも朝の4時なら無理できません。ともかく、MATTにも感謝でした。

そこから撤収作業。お坊さんのみなさんは手慣れたものです。のそのそ動きのMONK衆を横目にチャキチャキ。ようやく落ち着くと、12時頃から近くのファミレスで打ち上げ!眠い目をこすりながら、大爆笑ありの終演でした。

あ、かずねえも津のお坊さんも今から帰路。また悪いことしてもたわ…。

わたしたちをつないでくれた「原爆の火」です。

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