観音寺②~あの日から2年…諸行無常の真意~

東北の大震災が起こってから、早くも2年が経った。
 
この間、変ってしまったもの、変わらないもの、そして変わりつつあるものとがあるのじゃろう。変ってはいけないものもあるやも知れぬ。「諸行無常」とは、我々仏教修行者にとって大きな意味を持つ文句じゃが、それは、単純に「全てが変ってしまう(ので何をやっても無意味)」というものでは全くない。ましてや、人間の記憶の不確かさや忘却の様子を流暢に詠んだものでもないのじゃ。
 
一瞬一瞬で移り変わり、ただの一時も同じ状態であることのない全てのもの、原子の配列…という真実を認識し、その変化の真っただ中において、「永遠のもの」といった幻想に執着することなく生きること。既に去った「過去」と、まだ来ぬ「未来」とに怯えることなく、いま・ここの時空に命を燃やすというマインドフルな観察と実践が、諸行無常から展開される行動様式となろう。故にこそ、
 
「What is my purpose HERE and NOW?」
「今この瞬間に、他のどこでもないここで、我がこれをやっている目的とは何か?」
 
という問いが発せられる。そして、ふわふわ・ふらるら浮つく心を、ここに繋ぎとめるのじゃ。念よ。三昧よ。こうして日々生きることが、精進となるのじゃな。
 
いま・ここに住する(不住でもあるが)限りにおいて、時空の隔たりなど大して問題にはならぬ。東北から離れているという物理的な距離も、2年前にこの世で音信を絶った魂との間に横たわる時間も、隔絶されてなどおらん。すぐそこに感じられる、柔らかい、大きないのちの1様相じゃ。死者も死んではおらん。ちょっと見えにくくなっただけじゃ。宗派によって色々な表現をするがのう。
 
そんなことを、MONKフォーラム東北支部長の、震災で亡くした弟さんについて書かれたブログを読んで、ふと思うたのでな。
 
わしの行脚も、まだまだ道半ばではあるが、みなさんの祈りを背負って、一歩一歩、福島を目指したいと思う。
笑い仏
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